4P1Sシングルアンプ
4P1Sシングルアンプを解体した。これのOPTやパーツを一部使って4P1Lパラシングルアンプに生まれ変わる。 CRパーツなどはハンダを取り除き、リードを真っ直ぐにフォーミングした。4P1Lパラシングルアンプに流用しないパーツはジャンク箱で眠ることになる。 平…
姉妹拙ブログに書いた記事「ヒーター電源とフィラメント電源を共用」だけど、実際に実験で確かめてみることにした。実験には4P1Sシングルアンプを使った。 4P1Sシングルアンプの回路図を上記に示す。6N23Pのヒーターには電源トランスとは別にヒータートラン…
4P1Sシングルアンプの本番機が完成した。 当初は手持ちのパーツを活用して真空管アンプを製作しようと考えた。真空管には4P1S、電源トランスは解体したアンプの使い回しで春日無線に特注したH27-02181、OPTはPMF-6WS、6N23Pのカソードチョークドライブとした…
4P1Sシングルアンプの出力管を中国球の4P1Sからロシア球の4P1Lに差し替えてみた。 初めに簡単な特性測定。利得が17.2倍から18.5倍に増えた。4P1Lのカソード電圧を測ってみると26.7Vと26.4Vで、4P1Sの28.1Vと28.8Vに対し低め。出力は低くなったがカソード抵抗…
4P1Sシングルアンプ本番機の特性測定をおこなった。試作機の最終版と回路的には同じなので、特性に違いがあるか、もし違う場合は何が原因かを確認する。 4P1Sを換えたので、どうせならと数本ずつある6N23Pと4P1Sを取っ替え引っ替えして左右チャンネルの利得…
前回に引き続き配線を進める。GNDの配線を済ませたらソケット周りの配線とCRの取り付けをする。 SP端子のラグへは後ろ側から配線を通すがOPTの2次側配線は太いし曲がりにくいし抜けてきてしまう。NFB配線も通すので2本が穴に通らないといけない。かなり面倒…
4P1Sシングルアンプ本番機の配線を始めた。まずAC1次配線をつないで電源トランスの電圧を確認する。 終わったらヒータートランスから6N23Pへの配線を接続。続いて4P1Sのフィラメント電源の配線をしつつ基板を取り付けた。 シャーシ内部の様子。OPT1次側の配…
準備ができたので本番機の組み立てを開始した。それにしても毎日寒い日が続いている。普段1階実験室には居ないので室温が下がってエアコンで暖めても床は冷たいまま。 80cm四方くらいのホットカーペットを使っているんだけどスネの部分が乾燥して猛烈に痒く…
塗装の終わったシャーシと裏蓋の磨きを行う。まず浴室で#2000のペーパーと木片で水研ぎをする。水研ぎは角を磨かないように注意する。 しばらくやっていなかったら勘が鈍ってMT管ソケット穴とかシャーシの角に下地が出てしまったが見なかったことにする。 粗…
4P1Sシングルアンプのシャーシと裏蓋の塗装を行う。電源トランスの不要なボルト穴をパテ埋めすることも考えたが剥がれる可能性大だし、電源トランスを取り付ければ見えなくなるので止めた。 まずリューターに付けたペーパーコーンでケガキ線や溶接跡を削る。…
ようやく回路がフィックスしたので試作機を解体した。じつにあっけないよね。数時間でバラバラになった。 端子のハンダはSPPONやハンダ吸い取り線で除去した。外した配線は使用した場所の長さがわかるので取っておく。アンプ部基板に配線が付いたままなのは…
電源トランスの換装で電圧配分が変わり、出力は増えたが最低歪率が悪化したため歪みの打ち消しを行ってみることにした。初段のソース抵抗値を変更して0.1Wでの歪率が下がるか確認した。 これは現状のLchの歪率特性。0.1%より下がっていない。 R2は560Ωから…
電源トランスをPMC-95Mに換装した後の特性を測定した。 諸特性。出力は2.0Wから2.5Wに増え、DFや利得も増えた。残留ノイズは変わらなかった。 周波数特性。換装前後で同じ。 クロストーク特性。20Hz〜20kHzでは-66dB以下となっている。 Lchの歪率特性。1kHz…
アキバへ出かけてゼネラルトランスでPMC-95Mを購入。シャーシを加工するためパーツを取り外した。 +B電源基板はブリッジ整流に改造。横向きになっている電解コンデンサは底蓋に頭がつかえてしまうため。 作図した紙をシャーシに貼り付けて加工する。 角穴を…
4P1Sシングルアンプは電源トランスの唸りが音楽の無音部で気になるため、とうとう換装することにした。電源トランスはゼネラルトランスのPMC-95Mとし、ヒータートランスを併用する。 回路図を変更した。+BはPMC-95Mの120V-0V-120Vタップをブリッジ整流する。…
拙4P1Sシングルアンプの音色は瑞々しく、光るものを持っているように思う。ただ音楽が無音になった時に電源トランスのビーッという唸り音が聞こえてくるのには興ざめする。 やはり+B巻線に無理をさせているのではないかと思って4P1Sのカソード抵抗を1.1kΩか…
鋼板製の裏蓋を取り付けると残留ノイズが増えることがわかったため、アルミ板を加工することにした。 新たに作った裏蓋(右)。これで裏蓋を取り付けても残留ノイズが増えることはなくなった。 4P1Sのカソード電流が25mAとなるようにカソード抵抗をフィッティ…
電源トランスからの誘導ハムによりカソードチョークが影響を受けるため電源トランスをケースに入れることにした。さらにショートリングを巻いて漏洩磁束を減らす。 本当はケースに入れると電源トランスの温度が上がるのだが、小型のトランスでもあるしあまり…
4P1Sシングルアンプ試作機は電源トランスの漏洩磁束を減らすための対策を行う予定だが、その前に特性的に問題がないかどうか確認しておくことにした。無帰還でも特性が良い印象だが、利得が多いためNFBを軽くかけて減らす。 詳細な特性を上記に示す。NFB抵抗…
配線が完了した4P1Sシングルアンプの配線チェックを行う。大丈夫そうなので真空管を挿して電源投入し電圧を確認。初段プレート電圧が82Vの設計に対し137Vと高いが、他はほぼ設計どおり。RCA端子に指を触れ、SP端子のAC電圧が上昇するのを確認。今回も動作一…
4P1Sシングルアンプに+B電源基板を取り付けて配線する。4.17kΩ負荷で270V、65mA得られた。設計値(260V)よりすこし高めに出たが電源トランスの他のタップが無負荷のため。 GND配線を済ませ、NFB配線とZobelのCRを付けたところ。 4P1SのカソードCR、3結の100Ω…
4P1Sシングルアンプ試作機の組み立てを始めた。まず仮組みを解体し、シャーシの保護ビニールを剥がして加工穴のバリ取りをする。 OPTの固定ネジが奥まったところにあってナットがなかなか嵌らない。それでもしつこくやっていたらナットのほうも観念したよう…
4P1Sシングルアンプの平ラグ基板を作成した。それぞれフィラメント電源、+B電源、アンプ部の3枚。 こんなふうになった。 反対側から見たところ。 平ラグパターンを再掲。 実際に基板を固定してみた。スペース的に厳しいところがあるが、とりあえず収まってい…
加工の終わった4P1Sシングルアンプのシャーシにパーツを仮組みしてみた。カソードチョークを先に取り付けてしまうとSP端子やRCA端子を取り付けられないことがわかった。シャーシ内のチョークコイルが邪魔をしてOPTのビスが固定しにくいが2箇所だけなので何と…
4P1Sシングルアンプのシャーシ加工を行うことにした。先日並べたパーツと穴開け図を比べてみたところ、ヒューズがミニではなく標準タイプだった。これではフィラメント電源の平ラグと干渉してしまうのでACインレットとヒューズの位置を入れ替えた。 穴開け図…
4P1Sシングルアンプで手持ち以外のパーツをアキバに出かけて買ってきた。 画像に写っていないチョーク以外、これで全部だと思うけど不足しているパーツがあるかもしれない。 千石電商のコンデンサ売り場にて。1人の爺様がずっと同じところに突っ立っているか…
急に寒くなったので意欲が低下、1階の実験室は普段生活していないから極寒の世界で作業をする気になれない。でも暖房の効いた3階自室で、PCの前に座って真空管アンプで鳴らす音楽を聴きながら設計を進めることはできる。 4P1Sシングルアンプのレイアウトでシ…
CAD上だけでレイアウト検討するとあっこれはまずい!と後悔することになるので、実際にパーツを並べてレイアウトを確認する。 まず始めにシンメトリー案から。4P1Sが下駄を履いているし6N23Pが背伸びしているのは割り引いて考える。 電源トランスの後ろに隠…
4P1Sシングルアンプのレイアウト検討をしてみた。シャーシはW250mm×D150mm×H40mm。浅いので電解コンデンサを立てた時に飛び出さないように注意する必要がある。 最初はシンメトリー案にしてみた。電源トランスの後ろにヒータートランスが乗る。OPTの下、シャ…
4P1SシングルアンプのCRパラメータはLTspiceでシミュレーションして決めたが実際の電圧はわからない。そこで実験して確認することにした。 4P1Sシングルアンプの電源部の回路図を上記に示す。 LTspiceで+B電源用のシミュレーション回路図を作成。 シミュレー…