おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

主に真空管を使用した自作アンプでの試行錯誤を公開しています。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

PCL83 CSPPアンプ

PCL83 CSPPアンプ・自動DCバランスの検討

PCL83 CSPPアンプはDCバランス調整を半固定抵抗で行っている。これを自動化したらどうなるのか検討してみた。 検討にはラジオ技術2016年1月号の塩田氏による「6AH4CSPPアンプの製作」を参考にさせて頂いた。 回路図を上記に示す。Q1とQ2は差動回路で、カソー…

PCL83 CSPPアンプ・完成

戴き物のPCL83を使って真空管アンプを作ろうと考えたのが2017年の3月末。4本あるのでプッシュプルアンプを組みたい。でもDEPPや差動ではつまらないのでCSPPならどうだろうか。 OPTは染谷電子のASTR-30Sを使う。これは以前6N6P CSPPアンプを組むのに使ったも…

PCL83 CSPPアンプ・本番機の動作確認〜特性測定

PCL83 CSPPアンプ本番機の配線が完了した。念入りに配線チェックを行った後に真空管を挿して動作確認を行う。 実測の電圧を上記に示す。特に異常なし。試作機と真空管を挿す順番が変わったようで初段プレート電圧が変わった他は同じだった。 詳細な特性を測…

PCL83 CSPPアンプ・本番機の組み立て

PCL83 CSPPアンプ本番機の組み立てを始めた。外装パーツは問題なく取り付けできた。真空管ソケットはM3スペーサーを使って下付けにしてみた。放熱は大丈夫かな? OPTを固定する際にスリーブを使ったので配線の挟み込みが起きなかった。OPTケースのクリアラン…

PCL83 CSPPアンプ・磨き

塗装が乾いたのでシャーシと裏蓋の磨きを行う。#2000のペーパーでゴミを取り、ホルツのコンパウンド・ミニセットで磨く。 コンパウンドは粗目→細目→極細の順にかける。粗目と細目は長手方向の直線で磨く。極細のみ縦と横の直線とした。そのほうが端が磨きや…

PCL83 CSPPアンプ・解体〜塗装

回路がフィックスしたのでPCL83 CSPPアンプ試作機を解体した。今回はOPTのトランスケースや電源トランスの上部カバーを再塗装する。同時進行でシャーシと裏蓋の塗装を行う。 解体してバラバラにしたところ。端子についたハンダはSPPONで大まかに取り除き、ハ…

PCL83 CSPPアンプ・回路小変更

PCL83 CSPPアンプの初段はFETと三極管のカスコードになっている。電源オフ後に三極管のヒーターが冷えてしまうと+B1がブリーダー抵抗のみの放電となるため、数分経っても電圧が下がらないことが気になった。 回路図を上記に示す。電源オフ後はR20の1MΩでチョ…

PCL83 CSPPアンプ・試聴

どうやら特性的には問題なさそうなので、3階の自室にて試聴を行った。比較機を用意し6T9 CSPPアンプと交互に鳴らしてみた。 回路的には殆ど同じということもあるけれど、聴いていて区別がつかない。CSPPアンプは真空管による音色の差が出にくいとされている…

PCL83 CSPPアンプ・クロストーク解析

PCL83 CSPPアンプは高域のクロストークが悪く、20KHzで-62dBとなっている。そこでクロストーク特性を改善するべく解析を行った。 現状のクロストーク特性。数100Hzあたりからすでに悪化の傾向が見える。左右チャンネルで傾向が同じ。 左右チャンネルの真空管…

PCL83 CSPPアンプ・NFBと詳細な特性測定

PCL83 CSPPアンプ試作機は無事動作していることが確認できたので、NFBをかけることにした。その前に無帰還での周波数特性を調べてみた。 高域がきわめてなだらかに落ちていく特性となっている。左右チャンネルでの特性差は無し。 NFBをかけるべくボリューム…

PCL83 CSPPアンプ・動作確認

配線の完了したPCL83 CSPPアンプの配線チェックを行う。配線しながら回路図にマーキングしていったので、配線チェック自体は2回めに相当する。 大丈夫そうなので真空管を挿して電源投入する。初段はカスコードで真空管を挿さないと動作しないから一気に行う…

PCL83 CSPPアンプ・配線完了

PCL83 CSPPアンプの配線の続きを行う。OPTからの1次配線を真空管ソケットやカソードバイパスコンデンサの平ラグにつなぐ。トランスケースの中に配線を押し込んでおけるので、OPTからの配線がシャーシ内でトグロを巻いたりしない。 続いて真空管ソケット周り…

PCL83 CSPPアンプ・配線中

PCL83 CSPPアンプの配線を始めた。AC1次配線を済ませ、電源トランスの電圧をチェック。AC6.3Vは実測6.9Vと高いのにAC200V,250V,280Vタップは+2V程度しか違わない。AC100Vが実測102V程度あるのに無負荷で+B巻線が表示とほぼ一致する。これでは負荷をかけたら…

PCL83 CSPPアンプ・試作機の組み立て開始

平ラグ基板が組み上がったので試作機の組み立てを始めた。 特に問題なく組み立てられた。でもOPTのトランスケースを固定する際に配線を挟んでしまい、どの配線が挟まれているのかわからなかった。固定するネジを緩めたり外したりして配線を引っ張って挟まっ…

PCL83 CSPPアンプ・平ラグ板作成

それぞれ+B電源、+B1・-C・6V系電源・アンプ部・カソードCRの平ラグ板を作成した。 まずは+B電源基板。高さがシャーシ内ぎりぎりなので7mmの黄銅スペーサーを使っている。 +B電源基板の平ラグパターン。 +B1・-C・6V系電源基板。下側の-C・6V系電源で270Ω2本…

PCL83 CSPPアンプ・平ラグパターン設計

平ラグは15P(アンプ部)・4P(+B電源)・10P(+B1電源他)を予定していた。ところがアンプ部の15Pには到底パーツが乗り切らないことが判明した。 回路構成がほぼ同じ6T9 CSPPアンプでは12P×2個となっている。24Pが15Pに減って9P分が立ラグに乗るかといったら無理…

PCL83 CSPPアンプ・仮組み

パーツを買ってきたので穴開けの終わったシャーシに仮組みをしてみた。 シャーシ内部。特に問題なく組み立てられることがわかった。ただ電源トランスのナットをナットドライバーで締めるのにヒューズホルダーやACインレットが干渉するので、電源トランスを取…

PCL83 CSPPアンプ・パーツ調達

今日は雨が降って涼しくなった〜。PCL83 CSPPアンプの不足しているパーツを調達した。現時点では全部揃っているつもり。 ビス・ナット、線材などを除き必要なパーツを並べてみた。電源をなるべく簡単にしたので、電解コンデンサが全部で13個と案外少ない。ま…

PCL83 CSPPアンプ・OPTのケーシング

CSPP用OPTのASTR-30Sをケースに入れるために取り付けプレートの加工を行った。トランスケースはサムテックのTT0031で、サイズはW71mm×D71mm×H76mm。厚み1.0mmの鋼板製だ。こういうのは実際に組み立ててみないと、思わぬ干渉やら組み立てられないところが出て…

PCL83 CSPPアンプ・シャーシ加工

PCL83 CSPPアンプのシャーシ加工を行う。これが済んでしまえば以降、体力的に疲れることはあまり無い。大変なことは先にやるに限る。アルミの1.5mm厚だから特に大変ではないが、体力が無いので疲労困憊状態になってしまう。 穴開け図を作成。印刷してパーツ…

PCL83 CSPPアンプ・シャーシレイアウト設計

回路が決まったのでシャーシレイアウト設計を行った。シャーシは(株)奥澤のO-46、W250mm×D160mm×H50mm t1.5mmにした。 パーツを並べていろんな角度から撮影し、レイアウトを確認する。レイアウトはオーソドックスな配置とした。 電源トランスとOPTのトランス…

PCL83 CSPPアンプ・回路設計

戴き物のPCL83を使ったCSPPアンプの構想を考えたのは今年の3月末。実際に試作してみようと思い、詳細な回路設計をしてみた。 初段は2SK117とPCL83の三極部によるカスコード差動で、CR値や電流値を決めるためにLTspiceによるシミュレーションを行った。PCL83…

PCL83 CSPPアンプの構想

頂いたPCL83を使ってCSPPアンプが作れないかと構想を練っている。CSPP用のOPTは手持ちのASTR-30Sを使う。6N6P CSPPアンプに使っていたものだが、出力1.5Wのミニアンプではスケール感も小さくなってしまいASTR-30Sの実力が発揮できないように思う。 ロードラ…