8B8 CSPPアンプの回路設計を行った。でも基本的には今までの回路を踏襲するので、パラメータフィッティングが主となる。
電圧増幅段をLTspiceでシミュレーションした。ブートストラップを使用せず出力段をフルドライブするには69.0Vrms(195Vp-p)必要。8B8の電圧増幅3極ユニットのμ=70に近い6SL7をモデルに用いた。
シミュレーション結果は86.3Vrmsとなった。ただ波形を見るとわかるように2次歪みが多く、I1の定電流を増やすと波形のプラスのほうが高くなっていく。6SL7のVgは-1.4Vなので、このへんで良しとした。
アンプ部の回路はこんな感じ。8B8の電力増幅5極ユニットの実効プレート電圧は195.6Vとなり、ロードラインを引いた時の190Vより高めなので+B電圧を下げるかもしれない。
BW-2K7Wの配線はこれで合っているかな? 染谷電子のCSPP用OPTと2次側が逆だけど、巻き始めを合わせたらこうなった。
電源部は+B、+B1、-C、8B8 3極部グリッド電圧の4つの電圧が必要。まだ電源トランスを入手していないので、大体のところでパラメータフィッティングした。パワーオフ後に8B8の電圧増幅3極ユニットのヒーターが冷めてしまったら、+B1の電圧の落ちが緩やかになり、なかなか電圧が下がらないということになりそう。R22のブリーダー抵抗をもっと低い値にする必要があるかもしれない。
全体回路を上記に示す。電源トランスを入手したら電源回路のパラメータを見直そうと思う。