おんにょの真空管オーディオ

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主に真空管を使用した自作アンプでの試行錯誤を公開しています。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

8B8 CSPPアンプ・8R-LP1を挿してみる

以前に入手した8R-LP1があるので、8B8 CSPPアンプに挿してみた。8R-LP1はヒーターが8V0.6Aで8B8と同じ、ピンコネも一緒だが3極部のμが17で12AU7相当、5極部はgmが7900μmhoで8B8の6400μmhoより多い。

 

回路の電圧を赤字で記入した。3極部ユニットのグリッドバイアス電圧が深くなった。また、5極部ユニットのgmが高いせいか、グリッドバイアス電圧が浅くなり、カソードには35mA流れた。プレート電流は29mAと、8B8より5mA多く流れている。

 

諸特性を上記に示す。周波数特性や利得は8B8の場合とほぼ同じ、DFも同じだった。出力は6.0Wから6.4Wに増えた。残留ノイズは0.06mVと低かった。消費電力が増えたのは5極部ユニットのプレート電流が増えたため。

 

Analog Discoveryによる周波数特性。位相特性も左右チャンネルで同じなので1本の線に見える。

 

クロストーク特性。20Hz~20kHzでは-82.5dB以下だった。

 

Lchの歪率特性。5%歪みでの出力は6.4W。6W以上では曲線が折れ曲がっている。

 

Rchの歪率特性。5%歪みでの出力は6.4W。出力が6Wを超えない範囲で使えば歪みを感じることはないだろう。

 

3階自室で試聴する。8B8の音色とほぼ同じ。ただ8R-LP1のほうがわずかに繊細な印象。リスニングポイントでは8R-LP1のヒーターの明かりがよく見えるので、こちらのほうが見栄えがする。