おんにょの真空管オーディオ

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主に真空管を使用した自作アンプでの試行錯誤を公開しています。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

89/38シングルアンプ・塗装~磨き

89/38シングルアンプのシャーシと裏蓋の塗装を始めた。この時期は暑くもなく寒くもなく、しかも梅雨入り前で天気が安定している。外で塗装作業を行うので、雨が降っていなくても風が強いとホコリが舞うのでできない。

 

記事は備忘録でもあるので、毎回同じ繰り返しとなる。ただ、塗装は何が起こるかわからない。

シャーシのバリやケガキ線、溶接跡をリューターに付けたペーパーコーンで削る。下地を綺麗にしておくとプラサフを厚く塗り重ねる必要がない。次に浴室にて、#400のペーパーで水をかけながら縦横斜めに傷をつける。塗装の密着性が良くなるらしいのでやっているが定かではない。

ガスレンジで乾燥させた後、マスキング用にカレンダー紙をテープで貼り付けて塗装準備完了。

塗装に使うスプレー。今回は依頼者指定の赤、ミラノレッドで塗装する。

塗装は外の駐車スペースに新聞紙を敷いて行う。塗装中、新聞紙に張り付かせないためにヨーグルトの容器を下に置いている。塗装は下地にプラサフを2回、本塗装を2回、上地にクリアを3回行った。

1回塗装するごとに赤外線ストーブで高温乾燥させる。時間はだいたい1時間くらい。1回ごとに塗料の揮発成分を飛ばすようにする。私はせっかちなので、乾燥時間を端折って失敗することが多い。もっと気長に1回の塗装サイクルを1時間半くらいかけると良いようだ。

クリアの1回目でスプレーのノズルの調子が悪く、ボタボタとシャーシの2箇所に垂れてしまった。乾燥させてから#400のペーパーで削って落とした。ノズルは交換できるので、別のやつから取って使えば良かったのかもしれないが、気づくのが遅すぎた。

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塗装が終わったシャーシと裏蓋。今回は気泡が生じなかったみたい。このミラノレッドは、太陽光の下で見るとまばゆいくらい赤い。

しばらくカーテンレールに吊るして乾燥させる。

ネジの頭はダンボールに差し込んで塗装。仮組みでネジの数を確認しているのに、なぜか数量に過不足が生じることが多い。

塗装の磨きを行う。まず#2000のペーパーで水研ぎをする。磨く方向は縦横の直線。角は絶対に磨かない。下地が出ると塗装のやり直しとなるので、光っているところがある程度残った状態で切り上げる。セルローススポンジで水気を拭き取ってみると、どの程度磨けているのかわかる。

 

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水研ぎが終わった状態。

 

コンパウンドの荒目→細目→極細の順に磨いていく。磨く方向は縦横の直線。ひたすら磨く。両手を使って交代で行うと良い。最後に液体コンパウンドで仕上げ。

 

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シャーシと裏蓋で3時間くらいかけて磨いたかな。せっかちな性格のせいか、塗装がまだ硬化する前に磨いたらしく、傷を取るのではなく逆に付けている状態となってなかなか磨けなかった。あまり時間をかけてやっているとエッジ部分の下地が露出してしまう。

 

あと数日乾燥させたほうが良いのかもしれない。塗装が完全に乾くのには1週間、理想的には2週間必要らしい。そんなに待っていられない。

 

この赤は磨き傷がすこしでもあると目立つ。例えばシルバーのほうが目立たないのはクルマ好きの方ならよくご存知のはず。