おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ロフチン・ホワイトアンプ

画像

EL32超3を作ってから、またロフチン・ホワイトアンプが気になっている。

画像の回路は、

http://www.wardsweb.org/audio/dc2a3.html から引っ張ってきたもの。

 

 

この回路の特徴は、出力信号のショートループ化が初段6SL7と出力段2A3の

両方に入っていること。2A3カソードと+Bを結ぶコンデンサはオリジナルの

ロフチン・ホワイトにあるが、初段にも入っている。但し、初段・出力段

ともにカソードのパスコンは省略されていない。ショートループ化で+Bの

カップリングコンデンサが省略されている。ただ、それぞれカソードの

パスコンは省略されていないので、信号はGND経由でも流れることになる。

 

ショートループのコンデンサが直結になっているので、位相が逆の信号で

打ち消しあうことになるようだが、それがNFBになっているのだろうか。

 

6SL7のヒーターにバイアスがかけられているのは、電源投入時のH-K間絶縁

破壊を防止するためなのか。でも整流管5AR4のほうが6SL7より動作状態に

入るまでの時間が長いだろうから、カソード電圧が上昇することはないと

思う。

 

ロフチン・ホワイトアンプは直結構成のため、出力段のカソード電圧が高く

なりカソード抵抗からの発熱が大きい。この回路では片ch13.5Wだ。夏なら

とても使う気になれないが、冬専用アンプならヒーター代わりになって良い

だろう。発熱を気にするのならシャーシの外に出してしまったほうが良い。

抵抗のカソード側の電圧が高くなるので、直接触れないような処置が必要だ。

 

クロストーク対策を考えると、6SL7をLR共用で使うのではなく別々にし、

パラ使用のほうが良いのではなかろうか。この類のアンプは大して高域が

伸びていないだろうからそれで十分だ。後々SRPPに変更することもできる。

 

それぞれのグリッドに入っている抵抗は何だろうか。通常は発振止めだが

決してgmの高いタマを使っているわけではないのでたぶん不要だろう。

でも何か他に意味があるのかもしれないね。