おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

主に真空管を使用した自作アンプでの試行錯誤を公開しています。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

3B7パラシングルアンプ

3B7パラシングルアンプ・改造

3B7パラシングルアンプを改造した。このアンプはクロストーク特性があまり良くない。 上記がクロストーク特性で、いったん悪化した後、周波数が高くなると改善する。 これは+B電源のFETリプルフィルタにおけるインピーダンスが高いためと考えられる。3B7は殆…

3B7パラシングルアンプ・完成

3B7パラシングルアンプが完成した。ブログでのキックオフは6月12日だったから、2ヶ月弱で完成したことになる。 3B7というタマはデータシートを見る限り普通の直熱双三極管のようなのだが、歪率特性はまるでポジティブグリッド管みたいだ。もし前段をタマで構…

3B7パラシングルアンプ・本番機の特性

出来上がった3B7パラシングルアンプ本番機の特性を調べてみた。 回路図を上記に示す。試作機と違うのはカソードに定電流回路を入れたところのみ。それにしても半導体だらけで真空管はどこにあるの?といった感じ。真空管の代わりに半導体にしたらもっと良く…

3B7パラシングルアンプ・本番機の組立〜動作確認

シャーシ塗装が終わって数日経ったので組立を始めた。 外装部品を取付中。OPTはあらかじめ配線してから固定する。この後にトランスケースの上部カバーを被せる。電源トランスを取り付ける前に済ませないと取り付けられなくなってしまう。 配線を始めたところ…

3B7パラシングルアンプ・定電流回路

CV4055シングルアンプで定電流回路が好印象だったので、3B7パラシングルアンプでも試してみようと思う。 以前、NJM317でカソード抵抗の代わりに定電流回路を試してみたところ、試聴ではあまり良い結果が得られなかったので今度はディスクリートで組んでみた…

3B7パラシングルアンプ・解体〜シャーシ塗装

しばらく3B7パラシングルアンプの記事が無かったのは梅雨による天候不順で塗装が出来なかったから。 解体して再びパーツ状態になった。 立ラグ固定用の穴を1個開け、傷や溶接跡、バリなどをリューターにつけたペーパーコーンで削ったところ。 シャーシは塗装…

3B7パラシングルアンプ・試作機の最終回路

ゴチャゴチャ回路をいじったので、現時点での回路を試作機の最終版として残しておくことにした。3B7のカソード電圧は試聴を続けていても安定しており、Ipが減るようすは無い。 +B1用の回路を左右チャンネル独立に2回路としたのが大きな変更点。また、C4・C6…

3B7パラシングルアンプ・クロストーク解析その2

3B7パラシングルアンプのクロストーク特性があまり良くないということで前回解析を行ったが結果は芳しくなかった。 どうしても気になるもので、何とかしようとまだあがいている。 悪化の原因を大別すると上記のようになる。 ① カソード抵抗が低くGND経由でク…

3B7パラシングルアンプ・クロストーク解析

クロストーク特性があまり良くないということで、すこしあがいてみることにした。 思いつくクロストークの原因としては、①+B電源のインピーダンスによってクロストークが生じるのではないか、②初段+B1電源を左右チャンネルで分けていないため、グリッド電流…

3B7パラシングルアンプ・試作機の特性を測定

いつものように作ったアンプの特性を測定した。 諸特性を上記に示す。バラックと異なるのは残留ノイズで、DC-DCをトランス電源に換えたことによるもの。DC-DCは高周波ノイズが取れなかった。聞こえないから構わないんだけど。 周波数特性。3B7の個体差で超低…

3B7パラシングルアンプ・A2級の動作

試作機が動作しているようなので、手持ちの8本の3B7を総合利得で選別してみた。 結果を上記に示す。利得はバラバラで、No.5はエミ減にしてしまったタマなので当然除外。たまたまリファレンスと一致したNo.4をRchに採用することにした。 ところがしばらく動作…

3B7パラシングルアンプ・試作機の組立

シャーシの保護ビニールをはがして試作機の組立を始めた。OPTはあらかじめ配線をハンダ付けしてからトランスケースの上部カバーを被せた。カバーのネジ止めにはオフセットドライバーを使った。 あとは配線だけになった。ところがなぜかモチベーションが低下…

3B7パラシングルアンプ・仮組み

シャーシ加工が完了したので仮組みをしてみた。結果は、特に問題なく組み立てられることがわかった。使っているビス類は試作機と本番機で同一なので、仮組みで必要なビス・ナットが決まる。 画像を横長にしているのではない。シャーシの高さは40mmなのだがも…

3B7パラシングルアンプ・シャーシ加工

3B7パラシングルアンプのシャーシ加工を行った。シャーシは奥澤のO-27、W250×D150×H40。t=1.0mmだから前回の1.5mmに比べて加工の手間は2/3で済むはず。 レイアウトはシンメトリー案を採用。十字マークを追加。 印刷してシャーシに貼り付け、カッターで罫書き…

3B7パラシングルアンプ・電源基板の確認

平ラグ基板が完成したところで、電源基板の動作確認を単体で行うことにした。東栄PT-10のレギュレーションがわからないので、+B電圧がどのくらいになるのか予想がつかないのだ。 バラックで実験中。820Ω10Wのセメント抵抗が4本あったので、直列に+Bの負荷(=3…

3B7パラシングルアンプ・平ラグ基板作成

3B7パラシングルアンプ試作機の平ラグ基板を作成した。レイアウトはシンメトリー案を元に基板パターンを考えた。なるべく基板からパーツがはみ出さないようにした。 始めにアンプ部から。左右チャンネルで同じパターンとした。アンプ部のCRが全て乗っている…

3B7パラシングルアンプ・穴開け図作成

3B7シングルアンプ試作機の穴開け図を作ってみた。ケースは奥澤のアルミ弁当箱O-27、W250×D150×H40 t1.0mmとした。 始めにトランスのコア中心軸を直交させた案。電源トランスからの誘導ハムが最小になるような配置。こちらの記事に書いたけど、OPTにはサムテ…

3B7パラシングルアンプ・電源トランス版回路図作成

DC-DCをやめて電源トランス版の回路図を作成してみた。 +B電圧が180Vと低いので、トランスの端子電圧は150V程度が最適。でも市販のトランスとなると春日のH24-0101くらいしかない。このトランスはヒーター巻線が0-6.3Vの1つしかないので、フィラメント電源に…

3B7パラシングルアンプ・特性測定

左右両チャンネルのバラックを作成したので、いつものように特性を調べてみた。 3B7の利得にバラツキが多く、近いのを2本選んで測定。NFB量がちがうのにDFが一緒なのは不思議。残留ノイズはフィラメント回路のDC-DCノイズが取れずに高い数値を示しているが、…

3B7パラシングルアンプ・バラック組み立て

両チャンネル分をバラックで組み立てる前に、フィラメント電源をDC-DCコンバータで供給してみようと考えた。 以前の拙ブログで実験をしたことがあるMCWI03-12S033を使用する。 回路はこんな感じ。電源トランスは手持ちの東栄J1205を使用する。端子の0-6Vと6V…

3B7パラシングルアンプ・実験

以前3A5パラシングルアンプに3B7を挿してみたことがある。3B7にフィッティングしていないせいもあるが、軽いA2級では出力が30mWと全然取れなかった。 3B7はバイアスが浅く、仕様にグリッド電流のスペックがあることから、トランスで位相反転したB級プッシュ…