おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

譲渡もしくは無期限貸与します <全てご予約済>

拙宅には54台だかの真空管メインアンプがあふれかえっている。置き場所がないので床に置いているものが3台、これ以上増やすとそのぶん数が増えることになる。これを何とかしたい。

そこで考えたのが、真空管アンプを譲渡もしくは無期限貸与すること。希望者を募って先着1名様に発送、お気に召したら自分ならこれくらいという値段で買い取っていただく。儲けようとかパーツ代の回収などとは全く考えていない。千円と言われたらその値段で良い。ただしヤフオクなどで転売する目的で入手することだけは止めてほしい。

要は拙ブログの読者様限定ということで真空管アンプに関する知識が多少でもある人を対象にする。ヤフオクのような一般の方だと、使い方すらわからない状態で入札されると困るから。

もし最初から音が出ないとか、将来故障した時には修理するが、自分が生きていて修理可能な状態であれば受け付けることとする。基本的には交換したパーツ代のみとし、それ以外は受け取らない。

置き場所の確保が目的なので、なるべくなら戻ってきてほしくない。だから無期限貸与OK。要するに減らせばスペースができるので新作アンプの製作が可能になるというわけ。

基本的に本体の改造は行わない。スピーカーケーブルを直接つなげるようにしてほしいとか、4Ωスピーカーに対応してほしいとか、入力にボリュームをつけてほしいとかの改造はしない。すなわち現状渡しとする。

手持ちのアンプ全部を対象にすると、たいてい直熱3極管シングルアンプとかCSPPアンプに引き合いがあって、手元に残しておきたいのにお嫁に出すことになる可能性大。生前整理ではないのだから、やっぱりお気に入りアンプは手元に残しておきたい。わかるでしょ。

とりあえず3台を提示するので、もし希望者があればserranito@nifty.com(@を半角に)に連絡下さい。先着1名様1台限定。1週間経って希望者が現れない場合は解体してパーツ取りにします。全部お嫁に出せたら第二弾、第三弾を企画するかもしれません。

なお私は梱包が苦手なので、発送にはお時間を下さい。発送は基本的にヤマトの発払いとします。

CV4055シングルアンプ ご予約済

 初段に6N2P、12AX7の6V球みたいなロシア製双3極管を使用している。CV4055は3結に近いUL接続のシングルアンプで出力2W。

 サイズ W256mm×D152mm×H130mm (突起含まず) 重量 4.1kg

 

3A/109Bシングルアンプ ご予約済

 STCの直熱3極管3A/109Bを使用したシングルアンプ。出力は1.3W。近年の製作で入力ボリューム付き。

 サイズ W256mm×D152mm×H150mm (突起含まず) 重量 3.8kg

 

PCL83シングルアンプ ご予約済

 PCL83は3極5極複合管で出力ユニットを3結で使用。出力1.1W。

 サイズ W200mm×D140mm×H105mm (突起含まず) 重量 2.7kg

 

いずれも小出力なのでニアフィールドの聴取環境で聴く必要あり。

 

梱包・発送・アフターフォローを考えたら解体してパーツ取りにしたほうが気が楽と思う。解体は半日もあればできる。でも作品として残しておきたい気持ちがあってなかなか解体に踏み切れない。

 

スプレー缶の廃棄

さて、スプレー缶の廃棄である。スプレー缶で塗装している限り、必ずやる必要があるのはスプレー缶の廃棄だ。半年に1回はやらないとどんどん溜まって溢れかえってしまう。

残り少なくなるとスプレーの出が悪くなり粒子が大きくなってしまう。だから少量残ったスプレー缶が溜まることになる。ポリエチレン袋を二重にし、中に古着を入れて塗料の残りをスプレーする。古着の代わりに新聞紙でも良いが塗料の吸い込みが悪い。

缶を振りながらなら殆ど全部中身を出せるが、塗料の多くかかったところとあまりかからないところが出て均一にできない。磨きをやると薄いところの下地が出てしまう。

 

殆ど出し切ったらボタンをラジオペンチで外す。ボタンを持って引っ張るとちぎれてボタン部分だけが取れてしまう。

フタを逆さまにしてバルブの先端に差し込み、重しをかけて出し切る。私の場合、植木鉢を乗せてからゴミストッカーのフタの縁に引っ掛けている。メーカーではティッシュを詰めるように指示があるが、面倒なのでやってない。

HOLTSさん、売るだけじゃなくてどのようにしたら確実に中身を出し切れるのか例を示してよ。10分も手で押さえながら待っていられないって。私の方法だと不安定で1個植木鉢を割ってしまったぞ。

塗料をこぼした(^_^; ティッシュを使わないからだ。

廃プラ。

江東区ではスプレー缶は穴を開けずに燃やさないゴミの日に出すとなっている。

これで臭くてノドの調子が悪くなる作業は終わった。後は指定日にゴミとして出すだけだ。

6B5シングルアンプ・完成

6B5は2つのユニットで構成され、それぞれドライブユニットと出力ユニットが1本の真空管に封入されている。出力ユニットはポジティブグリッドで、ドライブユニットはダイナミックカップルと呼ばれ、出力ユニットのグリッドをプラスにドライブする。ST-14の形状でベースはUZ。ヒーターは6.3V0.8A。ベースをUSとしたタマに6N6Gがある。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251027/20251027162302_original.jpg

手持ちの6B5を探してみるとじつに10本も持っていることがわかった。このうち2本を残留ノイズと歪率で選別することにした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251027/20251027162307_original.jpg

6B5の出力ユニットのrpは24kΩと高く、そのままではDFが低くなりすぎる。DFを高めるにはKNFをかけるか深いNFBが必要。今回はARITO's Audio Labに特注で製作をお願いしたSE-5K4W-K64で、64ΩのKNF巻線を持つ1次5kΩのものを採用。

本機の回路図を上記に示す。全体にシンプルな回路となるように心がけた。初段は2SK117BLと6J5Gによるカスコードで、カップリングコンデンサを介して6B5をドライブする。6B5のドライブユニットは+Bからツェナーで12V供給電圧を下げている。これはOPTの1次許容DC電流が40mAのため、それを抑える目的で使用している。KNF巻線は64Ωとなっており、本機では6~7dBのKNFがかかっている。

諸特性を上記に示す。1kHzにおける歪率5%での出力は3.2W~3.4Wとなった。オーバーオールNFBは5.9dBでDFは3.1とまずまずの値。周波数特性は高域が伸びてカットオフ周波数は104kHz~109kHz。残留ノイズは0.1mV台に収まっている。

+B電圧を上げれば出力は増えるものの、6B5の出力ユニットの電流が増えてOPTの1次許容DC電流40mAをオーバーするので、+Bは280V弱に抑えている。

Analog DiscoveryによるLchの周波数特性。高域に小ピークがあるので、位相補正に180pFをNFB抵抗と並列に入れている。

Rchの周波数特性。

オーバーオールNFBでの左右チャンネルの周波数特性。250kHzまで素直で両チャンネルが揃っている。

クロストーク特性。20Hz~20kHzでは-74dB以下となった。

Lchの歪率特性。6B5ごとに特性がかなり異なるので、これはまあ良いほう。6B5はWみたいな~のような特性曲線を描くことが多い。

Rchの歪率特性。1kHz0.1Wでガクンと下がっているのは測定間違いではない。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251123/20251123133634_original.png

[10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力2Vp-p、100mV/div(プローブ10:1)、20μS/div]

SP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、リンギングは生じるがダミーロードをオンオフしても発振には至らず。

使用機材
ファンクションジェネレータ GW Instek AFG-2005
ミリボルトメータ LEADER LMV-181B
デジタルオシロスコープ IWATSU DS-5105B
オーディオアナライザ Panasonic VP-7721A
ANALOG DISCOVERY 2
PC Lenovo ThinkPad E14 OS Windows11 Home 25H2

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251103/20251103160339_original.gif

レイアウト図を上記に示す。アルミシャーシは株式会社奥澤のO-45(W300mm×D170mm×H50mm t=1.5mm)。大きめのシャーシにゆったり組んだので、パーツが散らばっている感じ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251113/20251113111856_original.jpg

シャーシの穴開けは自分で行い、塗色はダークグレーマイカメタリックの磨き仕上げとした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251129/20251129161215_original.jpg

いつものとおりブツ撮りをしたので掲載する。なんかもう終わったら疲れた。完成したら見せびらかすのが当然だよね!という気持ちでやっているが、結局自己満足で終わっている気がする。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251129/20251129161211_original.jpg

4本ある真空管の両端が6B5で、カーボンスートされているもの、ハチマキ状にカーボンスートされているもの、カーボンスートされていないものなどいろいろある。今回は利得が揃って残留ノイズの低い、低歪率の6B5を選別したらこうなった。そういうのを全く無視して中の電極が見えるものを使っても、聴いているぶんにはわからないだろう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251129/20251129161207_original.jpg

6J5は当初メタル管を挿していたが、6J5Gを入手したので交換した。カスコードで使用しているタマだから6J5以外にも6C5や6L5が使える。メタル管以外にも今回採用したG管やGT管などいろんな種類がある。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251129/20251129161203_original.jpg

この斜めから撮った写真はシャーシが平行四辺形に見える角度でないと違和感があるんだよ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251129/20251129161158_original.jpg

使わなくてもブロック電解コンデンサチョークコイルを並べてシャーシ上を賑やかにしたほうが如何にも真空管アンプ然として良いよね。必要なパーツだけを並べているから閑散とした感じ。いっぱい並べておいて、後で整流管やチョークコイルを使った回路に改造し、半導体を追放しました!とやるのも良いかもしれないね。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251129/20251129161154_original.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251129/20251129161150_original.jpg

シャーシの合わせ目を隠すため、サイドにははざいやにカットして頂いたアクリル板をネジで固定している。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251129/20251129161147_original.jpg

スピーカー端子は、将来私以外にアンプが渡った場合に極太のスピーカーコードを繋げるようなものを使ってある。中国製だと思う。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251129/20251129161143_original.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251130/20251130104755_original.jpg

シャーシ内部。パーツが少なくて閑散としているのと、配線が動きやすいのでインシュロックタイを増やしてもいいのだけど。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251130/20251130104800_original.jpg

中央の銅テープはクロストーク防止に貼り付けたもの。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251130/20251130104751_original.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251128/20251128103053_original.jpg

駄耳の私の試聴結果。女性ボーカルがオンマイクのように感じ、艶めかしさも表現される。繊細な音色で粒立ちが良い。ボーカルが前に出てくるためか奥行きはあまり感じられない。前作のML6シングルアンプが音場型なので違いが際立つのかもしれない。

6B5シングルアンプ・仕上げ

ツェナーダイオード1N4742A(12V 1W)を入手したので交換してみた。

回路図の赤で示したところが今回の変更箇所。

6B5ソケットのピンからツェナーダイオードを離して配置。

6J5Gを入手した。最近は電圧増幅管でもとにかく値段が高くなったね。

アンプはサイドパネルやツマミを取り付けてトランスの養生テープを剥がした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251128/20251128103053_original.jpg

メタル管の6J5をST管の6J5Gに交換。どうかなあ?ST管に統一したほうがデザイン的にフィットするようだ。音は変化したようには思えない。

後日、完成記事を書く予定。

6B5シングルアンプ・試聴

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251123/20251123162750_original.jpg

何しろ駄耳の私であるから、目隠しして真空管アンプを聴いてもどれが鳴っているのか絶対に判別できない。でも長時間聴くことで、大体の音質がわかってくる。製作直後や久しぶりに鳴らした時にはしばらく鳴らし込まないとそのアンプの実力が発揮できないように思う。

私は曲の一部分だけ聴いて判断することはしない。もし違いがわかっても、それで真空管アンプが持つ音色がどうなのかわからないと思っている。いろんな曲を聴いて傾向をつかむ。

私の聴取環境はニアフィールドで音量はせいぜい100mW出ているかどうか。だからミニワッターでも音量を上げた時に低域が飽和するのが避けられる。音量を上げて聴くより部屋の防音対策をしっかりして静謐な環境で聴くほうが望ましい。

私が6B5シングルアンプでの試聴はこんな感じ。

・澄み切った青空にぽっかり白い雲が浮かんでいるイメージ。

・女性ボーカルがオンマイクのように感じ、艶めかしさも表現される。

・低音はちゃんと出ており、不明瞭な膨らんだ感じは皆無。

・繊細な音色で粒立ちが良い。見方を変えれば硬い音かなあ。

・ギターのフィンガリングノイズが目立つのは繊細さゆえんか。

ボーカルが前に出てくるためか奥行きはあまり感じられない。そういう音源なのかもしれないが。ただこれはハイファイサウンドとは違うと思う。自分の好みの音色で鳴ってくれれば文句はない。

このアンプをチューニングしようにも何を変えたら良いかわからないし、音質が気に入ったら現状のままいじることはないだろう。

試聴を続けて問題なかったらこれでOKとする。ただ、6B5のドライブユニットのプレートに入れているツェナーダイオードは12V1Wの1本とし、熱くなるソケットのピンから離そうと考えている。

その後サイドパネルとツマミを取り付けて、トランスの養生テープを剥がしたら完成だ。

6B5シングルアンプ・回路変更と詳細な特性測定

1つ前の記事で思いついたことというのは、6B5のドライブユニットの電流が出力で増減するため+Bからツェナーで降圧し、それを初段にも供給していたのを分けることだった。

変更した回路図を上記に示す。+Bから初段へはデカップリング、+Bから6B5のドライブユニットへはツェナーで供給する。ドライブユニットのプレートにコンデンサを入れても特性に変化がなかったので省いた。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251123/20251123142006_original.jpg

改造したシャーシ内部。


L→Rの高域クロストーク悪化があったのだけど、LchのOPTから6B5のプレートへの配線がRchのカップリングコンデンサに接近していたためで、配線時にはわかっていたがやっぱり影響した。銅テープを貼ってシールドしたら解決。

6B5は10本もあるので残留ノイズが低く、1kHz・0.1Wの歪率が低いものを選別した。

再び回路の電圧を測定。

オーバーオールNFBをかけることにして、バラック実験での5.6kΩに180pFの位相補正容量と同じ値にしてみた。

詳細な諸特性を測定。1kHzにおける歪率5%の出力は3.2W~3.4Wだった。利得は14.3倍と拙宅では使いやすい値になった。オーバーオールNFBは5.9dBかかっている。DFは3.1まで増加。残留ノイズは0.1mV前後で低い。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251123/20251123133712_original.png

Analog DiscoveryによるLchの周波数特性。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251123/20251123133707_original.png

Rchの周波数特性。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251123/20251123133702_original.png

オーバーオールNFB 5.6k//180pFの左右チャンネルの周波数特性。250kHzまで素直で両チャンネルが揃っており、OPTが優秀であることが伺える。

クロストーク特性。20Hz~20kHzでは-74dB以下となった。

私がクロストーク特性を重視するのは音場の再現性のためで、それはモノアンプ2台でのそれに匹敵するから。

Lchの歪率特性。6B5ごとに特性がかなり異なるので、これはまあ良いほう。6B5はWみたいな~のような特性曲線を描くことが多い。

Rchの歪率特性。1kHz0.1Wでガクンと下がっているのは測定間違いではなく、もっと細かく調べれば良いのだが波打っているのは確かだ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251123/20251123133634_original.png

[10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力2Vp-p、100mV/div(プローブ10:1)、20μS/div]

SP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、リンギングは生じるがダミーロードをオンオフしても発振には至らず。

特性を調べた限りでは問題はみられなかった。

6B5シングルアンプ・動作確認~特性測定

配線の完了した6B5シングルアンプを回路図と突き合わせてチェックする。大丈夫そうなので真空管を挿して電源オン、6B5の出力ユニットのプレート電流を監視する。32mA位で止まった後、+B電圧をチェック。各部の電圧をチェックするが回路図と大差なし。

オーディオアナライザをつないで簡単に特性を調べる。KNF有りのオーバーオールNFB無しだが、クロストークを調べると、高域ではなく全帯域に渡ってかなり漏れている。バラックは片chのみなのでクロストークの確認ができないのだ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251121/20251121223625_original.gif

旧号機でのクロストークは問題なかったので回路図を新旧比較する。初段にデカップリングが入っているのと新号機ではツェナーによる降圧、KNFが追加されている。KNFを止めてみたがクロストークに変化はみられない。初段にデカップリングを追加するとクロストークが改善することがわかった。

カップリングを追加した回路図を上記に示す。ツェナーを抵抗に変えれば良いがおそらく出力が低下するだろう。せっかくツェナーを使ったのに、抵抗に変えるのは最後の手段にする。

回路変更前後のクロストーク特性。10Hzから6kHzあたりまで改善されているのがわかる。

回路の電圧を赤字で記入した。ほぼ設計どおり。

諸特性を上記に示す。KNF無しの利得は56倍~58倍だった。DFは0.14~0.16。ダミーロード8ΩのONでSP端子の電圧を1Vとしたが、OFFで電圧が高くなりすぎてクリップしたかもしれない。OPTの1次側に現れた電圧はかなり高いはず。良い子は真似しないこと。

次にKNFをかけた諸特性を上記に示す。KNF有りの利得は26.7倍。KNFは6.4dB~6.7dBかかっている。DFは1.0まで上昇。オーバーオールNFB無しでの1kHzにおける出力は2.5W~2.8W(歪率5%)だった。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251121/20251121223610_original.png

LchのKNF有り無しの周波数特性をAnalog Discoveryで測定。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251121/20251121223606_original.png

RchのKNF有り無しの周波数特性。バラックで使ったOPTはこっちだね。

今後は、ちょっと思いついたことがあるので試してみる予定。

6B5シングルアンプ・配線とCR取り付け

6B5シングルアンプの配線を始めた。まずAC1次配線(白)をして、電源オンでロッカースイッチが点灯するか、電源トランスの電圧が正常かを確認。配線は動かないようにボンドで3個所止めた。

6B5と6J5のヒーター配線(水色)をする。どこを通すかは行き当たりばったり。配線を撚っているので収まりが悪い。終わったら真空管を挿してヒーター電圧の確認。AC100V換算で6.3Vだった。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251120/20251120155842_original.jpg

点灯式。6J5はメタル管だし6B5もカーボンスートされていたりしてヒーターの点灯のようすが見えない。ロッカースイッチの点灯で電源が入っているのを確認できるくらい。

+B電源の平ラグに配線し、+Bにダミー抵抗をつないで電圧の確認。+BはAC100V換算で280Vだった。設計では277Vなのでほぼ同じ。

GND配線をする。6J5の1ピンは管のシールドに繋がっているのでシャーシアースした。ボリューム近傍の立ラグにGND配線を集めてシャーシに落とす。立ラグとシャーシ間の導通は確認済み。

OPTの配線をする。動かないようにマスキングテープで仮固定する。インシュロックタイで束線するのは全部の配線を通してから。マスキングテープは後で配線を通す時に剥がすだけでよい。

6B5のソケットへの配線、6J5のソケットへの配線ときて、アンプ部の平ラグへのつなぎ込みをする。忘れると配線のハンダ付けが難しくなる。これで入力のシールド線とGND配線を除く配線が完了。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251120/20251120155837_original.jpg

配線途中のグチャグチャ。シャーシのサイズに対し配線が走り回るので、やたらマスキングテープでの仮固定が多い。

6B5の5ピンはKNF巻線に繋がるが、無帰還での特性を調べるにはKNF巻線を外してGNDに落とす必要がある。バラック配線ではミノムシクリップで接続を変えていたが、今回も同様にしようと思う。KNF巻線は5ピンにハンダ付けしないでおく。

次は立ラグに固定するCRを10本取り付ける。これは数が少ないからほどなく終了。

ボリュームからFETゲートへの配線はシールド線とした。シールド線はカナレのGS-4を使っている。GNDの網線が極細かつ多いので処理が面倒。末端は熱収縮チューブを被せてショート防止とした。


シールド線をハンダ付けしたらアンプ部平ラグからのGND配線を巻き付けながらボリューム近傍の立ラグにハンダ付け。Rchのシールド線は狭くてやりにくかったがなんとかクリア。

最後にRCA端子からボリュームまでのシールド線を作成。シールド線は1本作るのに20分もかかる。4本で80分。編組(へんそ)でなく横巻きならもっと簡単なのだが。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251120/20251120155831_original.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251120/20251120155822_original.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251120/20251120155827_original.jpg配線をインシュロックタイで束線し、配線とCR取り付けが完了。これで目が疲れる、肩のこる作業をしなくてよいので気が楽になる。

配線チェック後に動作確認を行う予定。

ミニオフ会2025年秋

横須賀のとあるお宅で開催されるミニオフ会に参加させて頂いた。半年に1回のペースで開催されており、私が参加するずっと以前からすでにやっていたようだ。今回は7人の参加だった。

会場下に到着すると、すでに3人で荷揚げをやっているところだった。数十段の階段を、重たいオーディオ機器を抱えて荷揚げするのは大変だ。私の場合は事前に宅急便でアンプを送付する方法を取っている。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164540_original.jpg

会場のオーディオシステム風景。古民家を2間開け放っていて20畳はあろうかという広さ。音が抜けやすく、十分な音量で鳴らすためにはアンプの出力が数W以上必要となる。スピーカーはSONYのSS-G5(MFさん)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164626_original.jpg

自作のDAC(きんさん)とCDプレーヤー(MFさん)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164621_original.jpg

オーディオセレクターとVUメーター・ボリュームコントローラー(きんさん)。オーディオセレクターはリモコンで6台の機器を切り替えられる。入力ボリューム付きなので機器の利得が異なっても揃えられる。ボリュームコントローラーも同様リモコンで音量の上げ下げができる。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164534_original.jpg

送り出しのPC(きんさん)。

私としては昔のように、アンプの入出力をアンプ毎に差し替えて鳴らしていたシンプルな試聴方法でも良いと思う。もっともアンプの試聴はそっちのけで世間話に花が咲いたりしていたゆるさが懐かしい。

ミニオフ会は前半が1人ずつ持ち込んだ機器の説明と短時間の試聴。発表会形式ではなく質問を挟みながら進むざっくばらんさが特徴。全般に技術的な会話が多かった。自作機器の自慢ではなく、各人の設計思想や製作の苦労話、工夫点を聞けるのが良いと個人的には思う。

私は駄耳なのでアンプの音色を聴き分けることが難しく、機器の紹介に留めておく。というか、ちゃんと回路や特性を作り込んだ機器に音色の差は少ないだろう。誤記・訂正・追記等ございましたら連絡ください。資料のリンクに詳細な説明があります。以下は順不同。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164549_original.jpg

・LM1875/TDA2030 反転増幅DCパワーアンプ(善本さん)
資料
LM1875/TDA2030にMOSFETによる入力段を追加、反転増幅とし帰還系のカップリングコンデンサを全廃。広帯域・高安定度・高音質化を実現。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164513_original.jpg

・8012 Single ST Amp(きんさん)
資料(pdf)
昔製作したアンプを改良、低歪化と高出力化を達成。プレート損失は20Wに抑えているが、それでもプレートはほのかに赤熱するとのこと。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164518_original.jpg

・ML6シングルアンプ(おんにょ)
資料
夏のくそ暑い時期でも気軽に聴けるようにと製作したシングルミニワッター。出力1.3Wといかにもミニだが、女性ボーカル曲では問題なかった。私はClannadやOrla Fallon、Meavといった女性歌手が好みなので、この機会に数曲再生したのだが聴かれた方はいかがだっただろうか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164631_original.jpg

・ACAタイプミニアンプ(aritoさん)
資料(pdf)
ネルソン・パス氏設計のミニアンプを国産のデバイスに置き換えて製作されたもの。2次歪み主体でDFは5弱と真空管アンプのテイストにあふれる音色が特徴。内部が見えるように天板は透明なアクリル板を使用。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164524_original.jpg

・2A3PPアンプ(菊地さん)
資料
武末氏発表の回路に倣って製作されたプッシュプルモノアンプ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164503_original.jpg

・6AC5GTシングルアンプ(aritoさん)
資料(pdf)
KNF巻線付きのOPT使用でポジティブグリッド管の高い内部抵抗でもオーバーオールNFB無しでのDFが約1.1となっている。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164544_original.jpg

電源回路にはフィルムコンデンサを使い電解コンデンサを追放。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164529_original.jpg

・出力トランス付き6336/6528共用単管ppアンプ(きんさん)
資料
自動バイアス設定回路により数種類の低内部抵抗双三極管の無調整差し替えを実現。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164554_original.jpg

・3B4ppアンプ(MFさん)

資料
トランシーバー用の直熱送信管3B4を使用したプッシュプルアンプ。出力1W。

後半は内部をご開陳!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164558_original.jpg

6AC5GTシングルアンプ(aritoさん)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164604_original.jpg

出力トランス付き6336/6528共用単管ppアンプ(きんさん)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164610_original.jpg

8012 Single ST Amp(きんさん)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251117/20251117164615_original.jpg

LM1875/TDA2030 反転増幅DCパワーアンプ(善本さん)

皆様10時から16時半の長時間にわたるミニオフ会お疲れさまでした。いつも主催してくださるMFさんには感謝申し上げます。

6B5シングルアンプ・組み立て開始

6B5シングルアンプの組み立てを始めた。まず裏蓋にゴム足を取り付ける。シャーシには使い回しのフロント保護紙を貼り付けてシャーシ前後の軽いパーツを取り付ける。済んだら真空管ソケットの取り付け。

組み立てた平ラグも取り付けてしまう。次はOPTの取り付けだ。シャーシとOPTのネジ穴を位置合わせのためずらすのでシャーシに傷を付けてしまう。トランスケースにマスキングテープを一周貼ってみた。仮止めの時に剥がせば噛み込まない。

OPTの位置合わせをした後にネジを締め込む。OPTの配線を挟んでないかな?OPTがシャーシよりすこし浮いていたら噛み込んでいるかもしれない。

最後に電源トランスを取り付けて外装パーツが取り付け終わった。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251115/20251115160056_original.jpg

シャーシ内部。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251115/20251115160047_original.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251115/20251115160051_original.jpg

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251115/20251115160043_original.jpg

上から見たところ。大丈夫そう。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20251115/20251115160038_original.jpg今後は配線とCRの取り付けを行う予定。目が疲れるし肩のこる作業だ。