おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

3A/109Bシングルアンプ・買い出し

アキバに3A/109Bシングルアンプのパーツを買い出しに行ってきた。この機を逃すと暑い最中に行かなければならなくなると思ったから。

本当は3A/109Bシングルアンプとして新たにアンプを組むのをまだ迷っていて、今回の買い出しでとうとうスタートした感じ。作って音色が自分に合わないと感じた時(あってはならないと思うけど)、パーツ代の何割かで手放すことも考えている。全額回収できるなどとは思っていない。

アキバは外国人旅行者が多くて日本人は半数程度だった。ネイティブの英語を話す人は少なく、何を喋っているのか全く聞き取れない。これから無茶苦茶暑くなるだろうから、ヨーロッパ圏からの旅行者は大変ではなかろうか。

今回はラジオセンターラジオ会館・ラジオデパートの3つに絞ったので歩き回らずに済んだ。ラジオ会館ってどんな人が行くんだろうね。私は若松通商だったけど。店は広くないけど見回して掘り出し物を探すのが楽しそうなところだ。そんなお店が少なくなった。

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中央に写っているUFソケットは、たぶん中国製のセラミックだと思うが、通販で取り寄せたやつのピンの1本が曲がっていたので新たに購入した。

誤算だったのはUNICONのブロック電解コンデンサ350V47μF+47μFがゼネラルトランスで1本しか在庫がなかったことで、これはデザインアクセントになるので外せない。350V100μFのラジアルリードのやつならもっと小型のがあるけどね。結局オーディオウインズに2本発注した。47μF+47μFのはおそらく絶版になると思うので、これからは別のを考える必要がある。

OPTのトランスケース、シャーシ(裏蓋付き)は発注済み。後は細かいパーツだし、回路がフィックスしてから発注する予定。

3A/109Bシングルアンプの諸特性

71Aシングルアンプ3号機を土台に3A/109Bに差し替えたところ、NFBが9.0~9.5dBもかかってしまっていた。そこで回路の抵抗値を変更し、諸特性を備忘録として残しておくことにした。

回路図を上記に示す。赤字が変更したところ。R4を47kΩから33kΩに減らして利得を下げ(NFB量も下がる)、R6を6.6kΩから5.08kΩとした。

3A/109Bのカソード電圧を101.5Vに調整。これでプレート電流は20mAとなる。3A/109Bの動作点をEb=180V・Ip=20mA・Eg=-18Vに設定。実測でLchはEb=178V、Ip=20mA、Eg=-18.8V、RchはEb=177V、Ip=20mA、Eg=-15.3Vとなった。

諸特性を測定。NFB量は8.0~8.5dBと予定する6.0dBよりは多かった。出力は1kHzで1.3W~1.4W。利得はNFB後で13.3倍~13.8倍となり、NFB量を6dBとすれば15倍前後になると思われる。DFは6.7、残留ノイズは0.2mV前後だった。

Analog Discoveryによる周波数特性。

参考にクロストーク特性。20Hz~20kHzでは-69dB以下だった。

Lchの歪率特性。おそらく1kHzと10kHzに歪み打ち消しがかかっている。

Rchの歪率特性。こちらのほうがNFB量が0.5dBほど多く、低歪みになっている。

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[10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力2Vp-p、100mV/div(プローブ10:1)、20μS/div]

SP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしても発振しないことを確認。

もし3A/109Bシングルアンプとして製作するのなら、+B1を185Vから150Vに下げ、NFB量をもうすこし減らしたい。

 

3A/109B

ああ、とうとうやってしまった。もうずっと、ず~っと前から欲しかったんだね。いろいろ理由をつけて手を出さないぞと思っていたのだが(だって高価だから)、物欲に負けてしまった。

3A/107Aシングルアンプ、71Aシングルアンプ2号機、112Aシングルアンプを数日ずつ聴き比べてみた。3A/107Aシングルアンプはとにかくクリア、71Aシングルアンプは清楚な音、112Aシングルアンプは中庸な音という印象だった。112Aシングルアンプは調子が悪かったのかも。一番音色が好みだったのは3A/107Aシングルアンプだった。その親戚の3A/109Bは期待できると考えた。

果たして3A/107Aと3A/109Bが同じ音色かどうかはわからない。でも傾向は似ていると予想する。実際確かめてみないとわからない。確かめるためには入手する必要がある。自分の耳で聴いてみたい。

3A/109Bは直熱3極管でフィラメント定格は4V0.25A。Ep max=190V、rp=2kΩ、μ=6、Ip max=25mA?米国球では71Aに近い。ベースはUFで3A/109AのスモールUVソケットより入手が容易。

この球に関するウンチクは私にはないのでわからない。そういうのが知りたければ他のWebをどうぞ。私はこのタマの形状が好みなのだ。 71Aでは我慢できなかった。

とにかく聴いてみたいので、土台に71Aシングルアンプ3号機を使うことにし、UX→UFの変換ソケットを作成した。フィラメント電圧は4Vなので1V落とさなければならない。直列に3.98Ω(=3.3Ω+0.68Ω)を変換ソケットの中に仕込んだ。

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回路図を上記に示す。実測で① Eb=171.7V、Ip=16.8mA、Eg=-18.9V、Ef=3.97V、Pp=2.88W、② Eb=172.6V、Ip=16.8mA、Eg=-15.7V、Ef=4.01V、Pp=2.90Wとなった。

オシロで波形観測するとグリッドがプラスのほうが早くクリップするが、カットオフはそんなに伸びないのでプラスにドライブできている感じ。

諸特性を上記に示す。NFB量は未測定だが、高域が71Aより伸びている。出力は1kHzで1.0Wだった。DFは7~8と高い。

3階自室で聴いてみた。クリアでハイファイ的なサウンド、低音もよく出る。ただ見方を変えれば真空管アンプより半導体アンプに近い音。期待を裏切るような音ではなかった。

イカにBとかDとか書いてある。ガラス表面ではないので消せない。

 

(2024.07.16追記)

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3台のアンプで比較試聴してみた。駄耳の私だから参考にならないと思うけど。

112Aシングルアンプ
・明るく爽やか
・女性ボーカルがハスキーになるが艶が乗る
・高域に重心が寄る

71Aシングルアンプ
・清楚、自然
・ソツがなく優等生
・長く聴いていられる

3A/109Bシングルアンプ
・芳醇、ゴージャス
・帯域に偏りがなく低音から高音まで出る
・打楽器や弦楽器がリアル

 

FETリプルフィルタの出力インピーダンス測定

私は真空管アンプの+B電源にFETリプルフィルタを使っているが、いつも使用している2SK3234が秋月電子で販売終了になってしまったため、代替品を探すことにした。その条件としては、VDSSが500V以上でFETリプルフィルタとして使用した時の出力インピーダンスが低いもの。

FETの選定に当たっては、MOS-FETリップルフィルタ電源の基本特性の追試の形で行うことにした。ファンクションジェネレータを入手したので試してみたかったということもある。

測定回路図を上記に示す。ゲートの発振防止抵抗は1kΩとした。その他はぺるけ氏の実験回路を踏襲しているが、ファンクションジェネレータの出力電圧が不明のため0.1V/0.5V/1.0Vの3点で測定した。MOSFETは2SK3067・2SK3234・TK3A60DA・TK20A60U・TK6A65D・2SK3567・2SK2662を用いた。

実験風景。

実験回路はバラックで組んだ。

実験結果。

基本的にはFETリプルフィルタの出力インピーダンスMOSFETの1/gm (=1/|Yfs|)で決まり、|Yfs|が高いほうが出力インピーダンスは低くなる。ただ実験回路での電流は75mAであることから|Yfs|の測定条件が異なっており、実際に測定してみないと出力インピーダンスの高低がわからない。

出力インピーダンス
 2SK3234 < TK20A60U < 2SK2662 < TK6A65D < 2SK3067 ≒ TK3A60DA ≒ 2SK3567
となった。ただサンプル数が各1個ずつなので、|Yfs|のバラツキによって変わってくる可能性がある。数値はまあこんな程度だよ、と考えてほしい。

以前にもFETリプルフィルタの出力インピーダンスを測定し、一番出力インピーダンスが低い2SK3234を採用したが、今回の実験でも同様になった。

TK20A60Uの|Yfs|が12Sと高いため期待したが、出力インピーダンスは2.6Ωと2SK3234の2.0Ωに及ばなかった。2SK3067はぺるけ氏の実験では低かったが、私の結果では4.1Ωと代替品相当のTK3A60DAと同じ結果になった。

また、Vgsが2SK3234の3.8Vに対し、TK20A60Uは4.4Vと高く、FETリプルフィルタの入出力電位差を小さくしたい場合は注意する必要がある。

5A6シングルアンプ・完成

Amazonでたまたまアルミダイカストのケースを発見した。ハモンドの1590DDが1,680円(2024年2月時点)だったので買ってみた。

サイズはW188mm×D120mm×H37mmで重さは実測525gと重い。いくぶんトップがすぼまった台形をしており、トップはW186mm×D118mm。トップの厚みは3.5mmで、他は3mm。ところどころに「す」が入っている。

これを使って超小型(当社比)の真空管アンプを製作しようと考えた。そこで手持ちの真空管から5A6を採用した。5A6は直熱5極管で、高信頼管にはCV4097やS2P20がある。フィラメント定格は5V0.23Aないし2.5V0.46A。最近はあまり見かけなくなった。

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回路図を上記に示す。電圧増幅段はFET-Trカスコードで、Trのエミッタフォロアで5A6をダイレクトにドライブする軽いA2級だ。+B電源はFETリプルフィルタを使用、フィラメント電源はLDOの3端子レギュレータTA4805Sを使ったものとした。

小型に組むためには平ラグでは無理で、今回はユニバーサル基板を使った。アンプ部とフィラメント電源を1枚の基板に乗せた。

+B電源部は電解コンデンサをケース内に収めることが難しいため飛び出させる形とした。カットしたユニバーサル基板を2枚重ねにして組んだ。

レイアウト図を上記に示す。OPTの下にユニバーサル基板を配置した。後面にメガネACインレットと電源スイッチを並べ、前面には橙色のLEDをパイロットランプとして使った。裏蓋を固定するネジの支柱があり、避けるように気を使った。

穴開けは自分で行った。アルミダイカストは柔らかく、ドリルで穴開けしても殆どバリが出ない。ただトップは3.5mm厚のため、ステップドリルでは刃が次の穴径を開ける状態になり放熱穴が大きくなってしまった。狙った径に開けるには普通のドリルのほうが良い。

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塗装は「サビたまんまで塗れるカラ~」のシルバーを使い、ハンマートーン塗装とした。これは水平面で塗らないと模様が出ないので、何回かに分けて塗装する必要がある。近くで見ると気泡のポツポツや塗りムラがあるが、遠目ではわからないので良しとした。

本機の諸特性を上記に示す。1kHzにおける歪率5%での出力は1.1W。NFBは6.7dBかけている。DFは5.7あり必要十分。残留ノイズは0.15mV~0.16mVと低い。

周波数特性。ギリギリ20Hz~20kHzの帯域は確保している。両チャンネルで特性が良く揃っている。

クロストーク特性。20Hz~20kHzでは-65dB以下。高域での悪化は殆どない。

Lchの歪率特性。各周波数で揃っており出力0.1Wでの歪率は0.4%。

Rchの歪率特性。Lchと同様だった。

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[10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力2Vp-p、100mV/div(プローブ10:1)、20μS/div]

 

SP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしても発振しないことを確認。

使用機材
ファンクションジェネレータ GW Instek AFG-2105
ミリボルトメータ LEADER LMV-181B
デジタルオシロスコープ IWATSU DS-5105B
オーディオアナライザ Panasonic VP-7721A
ANALOG DISCOVERY 2
PC Lenovo ThinkPad E14 OS Windows11 Home 23H2

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いつものとおりブツ撮りをしたので掲載。

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LEDの表面にペーパーをかけたのでギラつかなくなった。ツマミはもう少し小径のものに後日交換予定。

 

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電解コンデンサの頭にはシールを貼り付けた。

 

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メガネACインレットは抜け止めのため、穴開けには短辺をテーパー加工したほうが良いとのアドバイス。私は瞬間接着剤で固定した。

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裏蓋はこんなふうになっている。

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ケース内部。ぎっしり詰まっている。電圧測定にはショートに気を使う必要がある。

 

入力ボリュームまわり。カソードバイパスコンデンサの取り付けに苦労した結果、こんな感じになった。

+B電源。2SK3234をシャーシに止めて放熱している。

電源トランスまわり。

RCA入力まわり。

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発振防止対策。

 

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3階自室で試聴。雑味のない音色で澄んだ高域が美しい。71Aに比べ、5A6は高域に重心が移動したように感じる。

 

71Aシングルアンプ3号機・改修

とある調べ物で拙ブログの記事を見ていたら、71Aシングルアンプ3号機のカソードバイパスコンデンサが耐圧を超えていることに気がついた。これはまずい!

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赤枠で囲ったコンデンサの耐圧が足らない。

330μF160Vの電解コンデンサに交換することにした。すこし太い。

外して容量を測定してみると470μFの定格に対し514.6μFと大きい。これは実際の容量より大きく表示されている可能性がある。リーク電流が大きいと、そのようになる。よく頑張った!

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交換完了のシャーシ内部。カソード電圧を測って111Vになるように調整した。

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回路図を変更。

3階自室で試聴してみるが問題なし。気がついて良かった。

 

5A6シングルアンプ・動作確認~特性測定

配線とCR取り付けの終わった5A6シングルアンプの配線チェックを行う。アンプ部や電源部の基板は動作確認が済んでいるので、基板や真空管ソケットの接続チェックが主になる。

問題なさそうなので5A6を挿して電源投入、カソード電圧を監視する。各部の電圧を素早くチェック、カソード電圧を90Vに調整。SP端子にDMMをACレンジにして接続、RCA端子に指を触れて電圧が上昇するのを確認。動作一発OKだ。

測定機をつないで動作確認。無帰還での特性を測定。高域は伸びないが、これはOPTの特性。残留ノイズは0.2mVと低かった。

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回路図に各部の電圧測定結果を赤字で記入した。

NFBをかけることにし、NFB抵抗を2kΩとした。詳細な特性を測定。NFB量は6.7dBとなった。DFは2から5.7まで増えた。高域は45kHz止まり。利得は19倍と使いやすくなった。残留ノイズは0.15mV台で問題なし。電源トランスに近いLchのOPTの誘導は少ないと思われる。

Analog DiscoveryによるLchの周波数特性。20Hz~20kHzの帯域は確保している。

Rchの周波数特性。Lchとほぼ同じだった。

クロストーク特性。20Hz~20kHzでは-65dB以下となった。低域で上昇気味なのは左右チャンネルのOPTが接近しているためと思われる。ケースが小さいのと2連ボリュームで高域の特性悪化が心配だったが問題なし。

Lchの歪率特性。各周波数で差がなく0.1Wでの歪率は0.4%前後と問題なし。

Rchの歪率特性。Lchと同様だった。

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[10kHz方形波、ダミーロード8Ωでの出力2Vp-p、100mV/div(プローブ10:1)、20μS/div]

SP端子に0.047μF~0.47μFのコンデンサをつないで方形波観測し、ダミーロードをオンオフしても発振しないことを確認。

特性を確認した限りにおいては問題なかった。

3階自室で試聴する。クリアで雑味がなく、好みの音色だったので安心した。苦労して組み立てたのに音色がつまらなかったら問題だ。カソードバイパスコンデンサ容量を増やしたかったが、低音が寂しい印象は無い。

橙色のLEDが正面から見るとギラギラして眩しいので、LED表面にペーパーをかけて曇らせよう。LEDの電流は0.94mAで少ないのだが、もっと照度を落としたい。

 

やはり小型のケースに組むと温度が上がりやすい。室温24℃でのケースの温度は38℃前後。消費電力は21.3Wと拙宅の真空管アンプとしては少なめ。

アンプを傾けたりするとRchの出力レベルが変動する。ソケットに接触不良は見られない。内部を竹ピンセットでつついてみたがハンダ不良やハンダ忘れが見つからない。試聴時ではアンプを叩いたりしてもノイズが出ない。現状では原因がわからない。RCAコードの断線しかかりとか?

 

(2024.07.05追記)
Rchのレベル変動はSPコードの半断線であった。SPコードを左右差し替えてみると現象が逆転した。コード自体に断線は見られず、バナナプラグにハンダ付けしているところで問題が発生していた可能性が高い。

 

メガネACインレットの固定は、ボンド多用途SU(ガッチリ固まる)ではダメで剥がれてしまった。代わりに瞬間接着剤のアロンアルファ耐衝撃EXTRAで固定してみたら数回の抜き差しには耐えた。手を添えて抜けば問題なさそう。

5A6シングルアンプ・配線とCR取り付け

5A6シングルアンプの配線を始めた。まず、とぐろを巻いているOPTの配線を処理する。配線は短くカットしてしまった。4Ω端子への変更や、将来UL接続をするかもしれないので配線をカットせず近くまで持ってきている。

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配線を処理したのでスッキリした。それにしても東栄変成器のT-1200R7Kって配線の色が変で、+Bが緑とかプレートが茶色とか0-8Ωが黄色-赤とか勘弁してほしい。

アンプ部基板はショート防止のため下側に厚紙をあてがう。

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アンプ部基板の後方側端子をあらかじめ配線した。AC1次配線を済ませて電源オン、電源トランスの電圧を確認。

ここでSP端子からのNFB配線をどこに通すか考えた末、基板下側にする。基板の端子から5A6のフィラメントピンへの配線が通らないので迂回させた。LEDへの配線を済ませる。

5A6を挿して点灯式。フィラメント電圧は4.97Vと4.95Vだった。

+B電源基板に電源トランスからの配線をつなぎ、+B電圧の確認。5.5kΩのダミーロードで+B電圧は275Vだった。

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真空管ソケットへの配線のつなぎ込みをちまちまやっていった。GND配線も済ませた。

後はアンプ部基板のGND配線と入力のシールド線・GND配線、5A6のカソードCRとG2抵抗をつける作業が残っている。ブタ鼻のACインレットのロックがかからず抜けてきてしまうので、ボンドで固定。果たして剥がれないかどうか?

シールド線は横巻きの細いやつにした。GND配線が終わったら8個のCRを取り付ける。向きをあっちこっち変えながらベストの配置を探しつつやったので時間がかかった。最後にボリュームからゲート入力のシールド線を取り付けた。

 

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これでNFB抵抗以外の全部のパーツがついた状態。5A6のカソードバイパスコンデンサ容量を増やしたいが、どこにも取り付け場所がない。

 

今後は配線チェック後に動作確認を行う予定。

 

5A6シングルアンプ・組立開始

ハンマートーン塗装の終わったケース側面にコンパウンドをかけてみた。表面のザラつきは取れるが全体にくぐもった感じで光沢が出ない。そこかしこに気泡の跡のようなものがあり、コンパウンドでは取れない。塗装したままのほうが良いみたい。

近くで見るとアラが見えてしまうが、離れて見ると綺麗に見える。だから写真に撮ると実物より良く写ってしまう。側面のみ再塗装しようと考えたが、現状より良くなるとは思えないから妥協する。

外装パーツを取り付ける。仮組みで確認しているから問題なく組み付けることができた。

OPTは将来、他人の手に渡って解体された時にわかるようにシールを貼り付けた。

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ケース内部。OPTの配線が邪魔でアンプ部の基板が取り付けられない。OPTのみ先に配線してしまおうか。

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外観はマスキングテープを剥がせば完成状態に。

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後ろから見たところ。

今後は配線を行うが、CRはゾベルとカソードCRのみだしそんなに時間はかからないだろう。

 

5A6シングルアンプ・ハンマートーン塗装

モノタロウからハンマートーンのスプレーが届いたので、早速塗装を始めることにする。

ところで以前、ハンマートーン塗装をしたことがあったので、拙ブログを検索してみると、6N6Pプッシュプルアンプ・トランスケース塗装という記事が出てきた。2011年だから13年前。塗装面は水平に、塗装面に対して垂直にスプレーするのがキモのようだ。

サビたまんまで塗れるカラ~、色はシルバー。

注意書きを転載。

駐車スペースに新聞紙を敷いて塗装する。ケース本体は倒れてしまうのでジャムの瓶を支えにした。スプレーすると模様が浮き上がってくる。薄く塗ると模様が出ないし、厚塗りし過ぎるとタレてしまう。加減が非常に難しい。


30分~1時間おきにケースの向きを変えて塗装する。ところが最初に塗った面と新聞紙に飛んだ塗料がくっついてしまい、一部の塗装が剥がれてしまった。

なかなか乾かないので高温乾燥を試してみたが大丈夫そう。大体30分から1時間実施。

後面の一部の塗装が剥がれてしまっているし、上面は塗りムラがある。2度塗りを試してみることにする。

裏蓋は綺麗に塗れている。

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後面と上面を2度塗りした。1時間高温乾燥してマスキングのカレンダー紙を剥がした。

塗料が塗る面以外に飛んだために表面がザラザラしているので、乾燥後にコンパウンドをかける予定。

ハンマートーン塗装はテクニックが必要で難しい。それなりに塗れれば良しとするのなら簡単だけど。

5A6シングルアンプ・塗装

5A6シングルアンプの塗装を始めた。ケースと裏蓋はハンマートーンのシルバー、OPTはマットブラックとした。

浴室にて#400のペーパーで水研ぎして縦横斜めに傷をつける。これはアルミダイカストだけど、表面に凸凹や傷があってペーパーをかけても無くならない。

カレンダー紙を塗装しないところに貼り付けた。

OPTはシールを剥がし、配線にマスキングテープを巻いた。シール自体は塗装後下側に貼り付ける。

塗装に使うスプレー、プラサフとマットブラック。

 

外の駐車スペースでプラサフを2回スプレーする。

OPTはマットのブラックで塗装する。最初はOPTを裏返しにしてスプレー、2回目と3回目はスプレーする角度を変えて塗料がかからないところを無くす。

塗装が終わり、マスキングテープを剥がしたOPT。

ケースと裏蓋はスプレーの入手待ち。ハンマートーンのスプレーはサビたまんまで塗れるカラ~のシルバーをモノタロウに発注した。他にはハンマーフィニッシュで検索すると見つかるが値段が高いね。円安だから仕方ない。

入手したとしても塗装は外の駐車スペースで行うので、雨が降らなくて風の弱い日でないとできない。ハンマートーンは基本、水平面でしか塗れないから、ケースは下手をするとスプレー~乾燥のサイクルを5回回す必要があって面倒。垂直面はハンマートーンにならなくても良いから1回で塗れればベストなのだが。

5A6シングルアンプ・仮組み

ケースと裏蓋の加工が終わったので、仮組みをして懸案のパーツの干渉がないかどうかを確認する。

各パーツが付くかどうか確認しながら穴を開けていったので、穴の修正や追加工は必要なかった。

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ケース内部。きっちり収まっている。OPTの配線が多くて暴れるので、養生テープで留めた。OPTの配線は1次2次で4本だけ必要なのだが。

基板上の抵抗22kΩ2Wは曲げて干渉を回避。

RchのRCA端子はピンヘッダを短くカットした。

ボリュームは斜めに傾けた。立ラグは1個だけカットして1Pだけにした。立ラグはそれぞれのチャンネルで3Wの抵抗2本と電解コンデンサが1個付くだけなのでOK。

+B電源部、問題なし。

AC1次側周り、問題なし。

裏蓋はきっちり閉まっている。電解コンデンサの頭と裏蓋とは隙間あり。

真空管を挿して「観球アンプ」。5A6の背が高い。

5A6が前進しているのは内部の配置優先のためなので致し方ない。

後ろ側から。

どうやら問題なさそうなので、ケースと裏蓋、OPTの塗装をする予定。

5A6シングルアンプ・穴開け

穴開け図を印刷してカットし、ケースに貼り付けて罫書き線を入れる。線が見づらくオートポンチのマーキングが難航。再び穴開け図を貼り付けてポンチングをしたらずれてしまった。

天井のLED灯ではなくZライトの白熱電球で横から照らすと線が見えることがわかった。罫書き線をなぞって油性ペンで線を描き、オートポンチを打ち直した。

穴開けをスタート。アルミダイカストは柔らかくて粘りが少なくバリが出ない。ただどこかをぶつけたりすると凹んでしまう。

電源トランスの角穴はステップドリルで丸穴を2つ開け、コッピングソーの刃を差し込んで一周開けた。

天板の厚みが3.5mmもあって刃の進みが遅かった。

電源部のコンデンサの丸穴はサークルカッターで開けたが、ケースの厚みがあるせいでいくら回しても開かなかった。

真空管ソケット穴をサークルカッターで開けているところ。

豚鼻のインレットは丸穴を2つ開けてヤスリで四角に加工。

真空管周りの放熱穴は、ステップドリルだと次の穴径に進んでしまい、1mm大きくなってしまった。6mmのドリルで開けるべきであった。

全部の穴が開いたので、ペーパーがけや面取りカッターで面取りをして本日は終了。

反対側から見たところ。

翌日。裏蓋の穴開けをする。

放熱穴はステップドリルで開けた。これで金属加工はおしまい。

今後は仮組みをしてパーツの干渉や蓋が閉まるかどうかを確認する予定。

5A6シングルアンプ・穴開け図作成

当初は現物合わせで穴開けをする予定だったのだが、PCL83シングルアンプでレイアウト図を作成したのを思い出し、それを変更すればいいんじゃね?と思ったので安易にCADで設計することにした。

ユニバーサル基板の固定穴がOPTで隠れないように、後面の端子と干渉しないように微妙に位置を動かしていった。それでもRCA端子と基板が干渉してしまう。基板のピンヘッダーを短くカットするか、22kΩ3Wの抵抗を曲げるかして逃げる予定。

ACコードは直出しにしようとしたら、ケースの厚さが3mmほどもあってゴムブッシングが止められない。豚鼻のインレットに変更した。

出来たーと喜んでいたら、ケース内の写真を見ると裏蓋の固定ネジの支柱が6箇所あった。SP端子が干渉してしまう。だから左右に逃げた。また、放熱穴を真空管ソケットの周りに放射状に並べていたら、やはり支柱に干渉して穴が2個開けられない。Tの字型に放熱穴を変更。


ヒューズホルダーが電源トランスに干渉するので、内部に固定するタイプに変更。パイロットランプの取り付け場所がない。橙色のLEDをフロントに固定するように変更。

 

穴の数は少ないのに、開ける位置を熟考しないといけないので時間ばかりかかった。苦心惨憺してできたのが上記のレイアウト。現物合わせのほうが早いかもしれないが、開けた後で干渉が起きてどうしよう?というよりはマシだと思う。

穴開け図を作成。

裏蓋の穴開け図もサクッと作成。放熱穴をネジの支柱から逃がしている。

穴開け図ができたので、今後は穴開けを予定。

5A6シングルアンプ・電源部作成と確認

5A6シングルアンプの+B電源部をユニバーサル基板で作成した。

2枚の基板を背中合わせ?で2階建てにした。穴位置がずれてしまい2枚が重なってないけど、ケース内で見えなくなるので良しとする。

MOSFETの2SK3234はケースにネジ止めする。スペースがあるかどうか?

シャーシ内の高さは28mmで、いちおう30mm以内に収まっている。でも実際に組み込んでみないとコンデンサの頭が裏蓋につかえないか確認できない。

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ケースに組み込む前に、アンプ部・+B電源部のユニットが動作するかを確認する。ファンクションジェネレータに慣れておかなければ。

実測電圧を赤字で記入した。問題なさそう。TA4805Sは低損失レギュレータで、入出力電位差は実測2.5Vあるから大丈夫だろう。

アンプ部の実測電圧を赤字で記入した。Q2のエミッタフォロアの電圧を69Vに調整してある。電圧増幅段の利得は290倍だった。

さて、一番の懸念点はケースに組み込めるかどうか。こればっかりはケースを加工して取り付けてみない限りわからない。