おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

主に真空管を使用した自作アンプでの試行錯誤を公開しています。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

17JZ8 CSPPアンプ

17JZ8 CSPPアンプ・解体

6P3S CSPPアンプにトランスを流用するため17JZ8 CSPPアンプを解体した。数時間後にはパーツ状態となった。 この頃はからげ配線をしていたんだね。端子に絡みついた撚り線を外すのに苦労した。また、塗装に高温乾燥を導入していなかったからトランスなどに塗…

17JZ8 CSPPアンプ・ちょこっと改造

17JZ8 CSPPアンプの初段はFETと三極管のカスコードになっている。電源オフ後に三極管のヒーターが冷えてしまうと+B1がブリーダー抵抗のみの放電となるため、数分経っても電圧が下がらないことが気になっていた。 回路図を上記に示す。電源オフ後はR18・R19・…

17JZ8 CSPPアンプ・歪率カーブのウネウネ

17JZ8 CSPPアンプの歪率特性はいつも左チャンネルを測定しているが、そういえば右チャンネルを測定していないな、と思ってやってみた。 なんじゃ0.001Wから1Wにかけてのウネウネは!? 0.001Wでもそれなりに良い歪率が得られているのでノイズではない。ノイ…

17JZ8 CSPPアンプ・小改造

5A6 CSPPアンプはZobel素子が入っているだけで意味をなさないことがわかり、値を変更した。そこで、同じ値のZobel素子が入っている17JZ8 CSPPアンプも見直すことにした。 今回の変更部分を赤枠で示す。Zobel素子C6・R12はそれぞれ0.1uFと10Ωとした。カットオ…

17JZ8 CSPPアンプ・三土会でデモ

秋葉原で月に1回開催される三土会へ行ってきた。17JZ8 CSPPアンプをデモするためである。 17JZ8 CSPPアンプはザックに入れて担ぐことにした。家を出る前にザックの重さを測ってみたら9.5kg。こりゃあ注意しないと、こけたりしたら大変だあ。 一旦抜いた真空…

17JZ8 CSPPアンプ・本番機完成

2011年8月28日にキックオフ、こつこつ作ってきた17JZ8マッキントッシュタイプCSPPアンプが3ヶ月でようやく完成した。特性データを取り、その後裏蓋を取り付けて写真撮影。 今まで作ってきたアンプでは1・2位を争うような高音質。しかも出力は10Wあるから十分…

17JZ8 CSPPアンプ・あと一息

17JZ8 CSPPアンプの進捗。 その後も配線作業を続け、ほぼ完了。配線の気に入らない個所を修正し、回路図とつきあわせて配線チェック。大丈夫のようなので電源投入。 電圧を測定したら左チャンネル初段、差動カスコード片側のプレート電圧が異常に低い。220V…

17JZ8 CSPPアンプ・本番機組み立て中

17JZ8 CSPPアンプのシャーシ塗装が乾いたようなので、ようやくのろのろと組み立てを開始。作業中に傷つけちゃいけないという思いが強く、ついつい慎重になってしまう。 なにしろシロートの塗装だから基本的に弱い。プロの焼付塗装とは違う。穴が塗料で埋まっ…

17JZ8 CSPPアンプ・塗装

17JZ8 CSPPアンプの塗装に関するよしなしごとを綴ってみた。 DIY店へ出かけて塗装用のスプレーを買ってきた。色はつや消しのダークグリーン、でも塗るとわずかに青みを帯びたダークグレーにしか見えない。 最初はシャーシについた油分を落とし、荒目のペーパ…

17JZ8 CSPPアンプ・解体

17JZ8 CSPP実験アンプを解体した。シャーシを塗装して本番機を作るためだ。 2時間あまりでバラバラの部品になった。壊すのはじつにあっけないなあ。後日、塗装用のスプレーを買ってこよう。 真空管用サブプレートを製作した。ソケット径が27mmなのを、シャー…

17JZ8 CSPPアンプ・温度測定

17JZ8 CSPPアンプを放射温度計で温度測定してみた。このアンプは真空管以外に殆ど発熱するものがない。しいて言えば電源トランスくらいか。 室温は22℃。真空管の下部は160℃にも達し、ソケットを通じてシャーシへ放熱している。消費電力が68W程度なのにもかか…

17JZ8 CSPPアンプ・裏蓋

裏蓋・裏ブタ・裏ぶた。たかが裏蓋、されど裏蓋である。こんなのをブログ記事にしてしまうのもどうか? 17JZ8 CSPPアンプ用の裏蓋を作った。材料は300mm×200mm、t1.0mmのアルミ板。これを300mm×166mmにカットする。 裏蓋を取りつけるシャーシのサイズは300mm…

CSPP OFF会

2011年10月22日(土)、横須賀市の某所で行なわれたCSPPアンプのOFF会へ行ってきた。 どうやら、めのさんからARITOさんへCSPP用のOPTを巻いて欲しい、ということからスタートしたようだ。それが染谷電子から専用トランスへの発売へとつながっていったというわ…

17JZ8 CSPPアンプ・NFB追加と試聴

17JZ8 CSPPアンプにNFBをかけてみた。10KHzの方形波を見ながらNFB抵抗と並列に微分補正コンデンサ33pFを入れてわずかに補正をかけた。 はじめに諸特性。利得はブートストラップ無しで20倍となるようにしてみた。ブートストラップ有りの場合とで0.2dBの差しか…

17JZ8 CSPPアンプ・初期評価結果

17JZ8 CSPPアンプは両チャンネルのOPTが揃ってようやく評価できるようになった。 ところで、諸先輩方のマッキントッシュタイプCSPPアンプの回路図を見ると、出力管のグリッドへ直列に発振防止の抵抗が入っているではないか。もしかしてこれを入れていないた…

17JZ8 CSPPアンプ・出力トランス不具合の顛末

出力トランス不具合の顛末。 代替品を購入するという前提で、不具合のあるトランスを調査してもらえないかどうか、メーカーにメールを送ってみた。 すると、そのトランスを送ってほしいと連絡があったので、メーカーに返送した。 メーカーでの調査結果、やは…

17JZ8 CSPPアンプ・問題点のもぐら叩き

17JZ8 CSPPアンプは不具合のあったOPTを取り除き、片チャンネルで評価している。とにかく今回は問題点が沢山出てきて、もぐら叩きの様相を呈しているみたいだ。 (1)17JZ8・五極部の電流が流れすぎる…35mA程度の予定が44mA これではプレート損失を大幅にオー…

17JZ8 CSPPアンプ・配線完了したのだが…!

本当はブログに書くとまずいことがあるかもしれないが、やっぱり書いてしまう。問題があったら削除しますのでコメント下さい。 順調に配線作業が進み、電源トランスの電圧チェック、点灯式、電源回路の動作チェックまでは良かったのだが… 配線チェックが完了…

17JZ8 CSPPアンプ・部品取り付け

穴あけの完了したシャーシに部品を取り付けてみた。トランスの傷つき防止の養生をする前に、真空管を挿した画像を特別公開!(というほどでもないけど) 電源トランスPMC-190Mだけが寸法どおりとは行かなくて、ビスを緩めて締めなおしてみたのだがシャーシに取…

17JZ8 CSPPアンプ・シャーシ加工完了

17JZ8 CSPPアンプのシャーシ加工が完了した。これができちゃうと安心するね。 コンパクトロンソケットは下付けで、取り付け穴が27mmなのをシャーシパンチの30mmで開けたから少々格好悪いし構造的にも弱い。25mmの穴を開けて広げる方法があるんだけど、丸く加…

17JZ8 CSPPアンプ・基板完成

ようやく涼しくなり、ハンダゴテを握るのに良い季節となった。17JZ8 CSPPアンプの基板が完成した。 それぞれ+B電源基板、+B1電源基板、アンプ部基板(2枚)、-C電源基板の構成となっている。+B・+B1電源基板は、電解コンデンサを差し込んでみて基板から極力は…

17JZ8 CSPPアンプ・シャーシ設計完了と回路変更

結局シャーシは奥澤のO-45、W300×D170×H50 t1.5にした。 とりあえずシャーシ設計が完了したので上に示す。平ラグは、電源部に10Pが2個、-C用に3Pが1個、アンプ部に12Pが2個という構成となった。これで実際に穴あけして位置のずれとか部品の干渉が無いと良い…

17JZ8 CSPPアンプ・シャーシの検討

17JZ8 CSPPアンプの進捗。 実験機を作ってから本番機を作るつもりなのだが、実験機でシャーシ加工を済ませてしまい、それを本番機に流用しようと考えた。 そのほうがレイアウトが同じなので実験機と本番機の特性差が出にくいし、シャーシを2度加工する手間が…

17JZ8 CSPPアンプ・キーパーツ入手

17JZ8 CSPPアンプのキーパーツが揃った。真空管とトランスだ。後は汎用品を入手すれば良いはず。今回入手した真空管とトランスを紹介しよう。 これは実家から持ってきた真空管、17JZ8。12ピンで、三極管とビーム五極管が一緒に入っている。画像のは日立とも…

17JZ8 CSPPアンプ・詳細回路設計

マッキントッシュタイプCSPPアンプの詳細回路設計をしてみた。ブートストラップ有りだがブートストラップをかけない回路での高圧電源も用意した。 やっぱり回路自体が複雑だ。高圧電源は半波倍電圧整流を両波整流で2回路くっつけて両波倍電圧整流としたもの…

ブートストラップの検討・訂正版

FET-三極管のカスコードで、ブートストラップ有りのロードラインを作ってみた。 まずはじめにブートストラップ有りの回路図を上に示す。17JZ8の五極部グリッド抵抗は470KΩとした。 電流が少なくて作図しにくいので、Ep-Ip特性図をExcelに取り込んだグラフを…

ブートストラップの検討

FET-三極管のカスコードで、ブートストラップ有りのロードラインを作ってみた。 まずはじめにブートストラップ有りの回路図を上に示す。17JZ8の五極部グリッド抵抗は470KΩとした。 (2011.9.6追記) 以下のロードラインについては算出方法が間違っているとの指…

CSPPのドライブ方法の検討

マッキントッシュタイプCSPPの出力段ドライブをカスコード回路で行なう時、ドライブ電圧を電源トランスからの給電とブートストラップの場合とで比べてみた。 机上検討段階なので、このとおりになるとは限らないし、実験して新たな問題が見つかる可能性もある…

カスコード回路の実験・その2

前回に引き続き、カスコード回路の実験をやっている。カスコード回路の勉強も兼ねているから、もし間違っていたらご容赦。 三極管のグリッド電圧は固定されているので、FETのドレイン電圧はほぼ一定となる。FETは入力信号に従ってバイアス電流の2mAを中心に…

カスコード回路の実験

17JZ8のCSPPドライブ電圧249Vp-pというのがどうしても気になるので、カスコード回路を組んで実験することにした。単段で出力250Vp-pは可能なのか? 初段FETに2SK170BL、Idssの近いものをペア組みした。今回はカスコード上側のデバイスをトランジスタでなく三…