おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

71Aロフチン・ホワイトアンプ その5

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計画中の71Aアンプだが、パラシングルにしてみようかと考えている。タマが2個から4個に増えて、その値段も倍になってしまうわけだ。

 

何故パラシングルなのか。これは71Aの音色の特徴を損なわずに出力が倍になることである。rpが半分になるわけだから、DFが向上する。

 

ここまでは当然知られた事実だが、rpが半分になることでOPTの1次インピーダンスが半分にできることが挙げられる。これは、周波数特性に於いて低域が改善されることを意味する。何故かこのことを触れているwebは無い。

 

かつて私はEL32シングル実験アンプを作り、本番ではパラシングル化して周波数特性を比較したことがあった。OPTは同じOPT-5Sである。パラシングル化で7KΩ:8Ωを、3.5KΩ:8Ωに変更した。結果は画像に示す通りである。

 

低域の周波数特性が改善されたことは、聴いても明瞭に判断できる。それでいてEL32の音色は特に変化がなかったのだ。それでいて高域の特性悪化は見られなかった。

 

しかし、71Aシングルでは、6SF5はもともと高rpでプレートにぶら下がる容量が倍になるから、高域特性の悪化が考えられる。でももともとロフチンアンプに高域特性を期待してはいけないから、大して問題にはならないだろう。