一度は改造に着手したものの、頓挫してしまったサンオーディオのSV-VT25。周波数特性は20Hzで-4dB、20KHzで-4dBとなっている。高域は仕方がないとしても低域をもっと伸ばしたい。これはVT-25の内部抵抗の高さ(5KΩ)によるものだ。
OPTは1次が8KΩ。もともとVT-25の内部抵抗が高いため、1次側も高めになっており、これがかまぼこ特性の原因にもなっている。
最近、VT-25をA2級でドライブすれば良いのでないかと気がついた。グリッドのプラス領域まで振らせれば、OPTの1次インピーダンスを下げることができる。出力増も可能だ。OPTには中間タップが出ており、5KΩで使用可能。
A2級にはトランスドライブとカソードフォロワーがあるが、トランスドライブは既製品のシャーシのため搭載不可能。カソードフォロワーは、手持ちの6FY7でなんとかなる。でもカソードフォロワーのために-C電源を用意するのは面倒だ。それでは、ということで、カソードチョークの登場とあいなった。
問題は2個のカソードチョークをシャーシ内に収めることができるかどうかだ。春日無線に4B-20MAというチョークコイルがある。1個1,260円。サイズは60mm x 35mm x 36mm。30H 20mA 965Ωというスペック。これがシャーシ内に入れば、固定方法は別途考えるとして改造が可能になるわけだ。