おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

45シングルアンプ・シャーシ製作

45singleアンプのシャーシ設計方法を紹介しよう。

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シャーシ製作は安く上げるなら自分で加工することだろう。でも、最低限の工具が必要、騒音が出ても問題ない作業場が必要、自分で加工する時間が必要、加工にノウハウが必要だ。ある程度ノウハウを持っていたとしても、残念ながら仕上がりはNC加工には遠く及ばない。

 

そこで私は今回初めて特注をやってみた。シャーシの製作は美獅真BFにお願いした。ワンオフで作ってくれる上、リーズナブルな価格でおすすめできる。納期は3週間くらいだったと思う。NC加工で鋼板の厚さは1.6mm。頑丈なことこのうえないが、追加加工は困難。四方を折り曲げて溶接してある。ネジ穴に塗装がかかってなくて感心した。塗装は前回お願いした調合された塗料を使ってやってもらった。

 

美獅真BFのホームページはこちら↓

http://home.m08.itscom.net/misima/index.html

 

設計図面はSakraCadを使用した。このツールはWindowsライクな操作性でコマンドがわかりやすい。業界標準Jw_cadは、機械系のツールなので慣れている人以外は難しいと思う。私は全然手に負えなかった。

 

SakraCadのホームページはこちら↓

http://www.pluto.dti.ne.jp/~ran-yu/sakracad/index.html

 

なお、SakraCadはJw_cadのJWCファイルを吐くことができるので、SakraCadで設計してJw_cadにファイルを渡すことが可能。

 

SakraCadはオブジェクトをコピーしたり移動させたりした時に、グリッドに乗らなくなることがあって苦労した。どうやって回避したかはよく覚えていない。情報になっていなくて申し訳ない。

 

(2008.10.25追記)

スナップ→グリッドにレ点、スナップの設定でグリッドに所望の値を入力した状態にしておく。オブジェクトを選択して端点・交点・中心等が表示された時にドラッグして移動させるとグリッドずれは起こらない。

 

部品の配置は出来る限り10mmグリッドで行った。一部は5mmグリッドで行っている。これくらいのおおざっぱでも大丈夫だ。 私はシャーシ上にブロック型の電解コンデンサを置かない方針で設計したので、電源トランスと出力トランスの間隔を詰める必要があった。シャーシのサイズは350mm×230mm×60mmだ。そのため電源部の配線とアンプ部の配線が重なって混み合ってしまった。シャーシの横幅をあと1cm程度広げたほうが良かったかもしれない。シャーシ横はサイドウッドを付けた。シャーシ側に各々4個所、内側から木ねじで固定する穴を設けてある。

 

図面が完成したら、1倍でプリントアウトしてアンプの外装部品を載せて干渉しないかどうか、穴位置がずれたりしていないかどうか、穴寸法はOKかなどを確認する。予めアンプの外装部品を購入していないと、後で購入した部品と取付寸法が合わない、なんてことがおきてしまう。

 

SakraCadで設計した図面を、JPEGでメール添付して送った。出来上がったシャーシは宅急便で、代金は銀行振り込みなので美獅真BFへ一回も出向かなくとも完成してしまった。図面について問い合わせの返信メールも無く、シャーシは設計通りだったので本当にラクだった。

 

※画像上で右クリック、新しいタブで開くで拡大表示できます。

 

シャーシ上面・側面図

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20220224/20220224133950_original.gif

 

シャーシ底面図

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20220224/20220224133946_original.gif

 

シャーシ底板

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