おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

10EW7差動アンプ・その2

電源トランスは1個だけにしたい。ところが10EW7のヒーター電圧は9.7V、12BF6は12.6Vだ。探してみたら、ノグチトランスのPMC-190Mが対応可能だとわかった。10EW7は0-5V 3Aと、0-5-6.3V 3Aを直列にして10Vとして使う。12BF6は0-6.3V 3Aを2組、直列に使う。

 

出力段10EW7の検討

10EW7 section2のEp-Ip特性図を見てみると、Ep=200V・Ip=35mAあたりに動作点を設定するのが良いようだ。4KΩのロードラインをひいてみたら下の図のようになった。+Bは200V端子から整流したほうが合うと思う。Egは-27.5Vでロードラインの右下が-65Vとなっていることから、もう少しバイアスが深いほうが望ましい。+Bを220V端子から整流すると、今度は動作点が右側(電圧高い側)に寄りすぎてしまう。

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初段12BF6の検討

3段構成では初段とドライブ段を直結にしてカップリングを無くしたい。でも初段のプレート電圧がドライブ段のグリッド電圧に直接影響するので、差動のDCバランスがクリティカルになってしまう。そこで以前情熱板に投稿されていた、初段に独立定電流を使った回路を採用しよう。初段のロードラインをひいてみたら下の図のようになった。グラフの縦軸は、こんなに電流を流して使うことは無いのだから、もっと低い電流の特性図が欲しいな。

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ドライブ段10EW7の検討

10EW7 section2は、初段の動作点が影響する。ロードラインをひいてみたら下の図のようになった。

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+B電源の検討

出力段は低めの+B、ドライブ段は高めの+Bが必要だ。今回初めて別々の電源回路を用意してみた。初段とドライブ段は220V端子からの整流、出力段は200V端子からの整流だ。

 

以上の検討で作成した回路図は以下のとおり。まだまだ変わる可能性があるので、参考程度だ。

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