おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

5M-HH3アンプ・配線変更

現在わかっている問題点は2つ。1つは、たまにプチッというノイズが入ること。もう1つは左chの残留ノイズが右chよりも多いこと。

 

1つ目のプチノイズ対策は、AC一次配線ができるだけ他の配線と近づかないように変更した。下の画像の白くてよじってある配線がそうだ。

 

画像

結果は、変わらな〜い! 何故かなあ。原因は別のところにあるようだ。電源トランスはケースとの導通が取れているし、もしかしたら静電シールドが無いせいかもしれない。試作機でプチノイズが出ていたかどうかは覚えていない。

 

別の対策としてはラインノイズフィルターを入れることだが、シャーシ内にはもう入る余地は無いし、放っておくのが一番良いかもしれない。いじってばかりいるといつまでも完成しないし。

 

(2009.10.3追記)

もしかしたらノイズの混入はAC100V経由でなくて、入力経由なのかな、と思った。フロに入りながら、入力ボリュームを少し絞ってみてプチノイズが出なくなれば、それが原因なのだろうと考えた。このアンプは周波数特性が高域で122KHz(-3dB)までも伸びているから、その可能性がある。(一般的には入力ボリュームを絞ると、その抵抗とシールド線等による容量でCRフィルタを構成し、高域が低下する。)

 

で、20分程度経過したが、まだプチノイズは出ていない。もっと時間をかけなければわからないが、これが原因だとすれば、対策は簡単だ。このアンプは利得が60倍以上もあって有り余っているし、この使い方で全く問題はない。

(追記ここまで)

 

2つ目の左chの残留ノイズ。ドライバートランスの入力をGNDに落として残留ノイズを測定すると、左右両chで0.2mVだった。つまり、左chのTA7368Pの出力でノイズが多いことになる。TA7368Pの出力配線をピンセットで触ってみると、ノイズのレベルが変化する。

 

ここで、下の画像を見て欲しい。白くなぞったところがアンプ基板へのGND配線だ。ループができているのがわかるだろう。

 

画像

この配線を、ループにならないように変更した。結果は、残留ノイズが0.9mVから、0.74mVまで減少した。右chの残留ノイズは0.64mVだったから、0.1mV程度の差になった。これならOKだろう。

 

(2009.10.4 画像追加)

画像
 

今後の予定は、保護用の紙を剥がし、木を載せることだ。木を固定するためのマジックテープを買ってこなければ。後はレタリングをやろうと思っている。ここまでできれば一応完成だ。