2010年7月17日(土)に、三土会で6N6Pパラシングルアンプと、FET差動ライン・プリアンプのデモをしてきた。
事前に資料を作っていたのだが、当日もって行くのを忘れた。
というわけで、簡単な説明だけでわかってもらえたのだろうか。
デモには3枚のCDを使った。
・谷山弘子/テルーと猫とベートーベンから2曲目「テルーの唄」
・スールヴァイグ・シュレッタイエル/シルヴァーから1曲目「Take it with me」
・QUINCHUQUIMANDA IMBAYACUNAから「Mama Carmen」
2枚はボーカルの曲だ。女性ボーカルの声を自然に、美しく聴かせるために選んだもの。アンプの製作に当たって、そういうふうにチューニングしたのではなく、回路設計の結果たまたまそうなったものだ。
6N6Pパラシングルアンプの再生周波数帯域は上も下も伸ばしていない。静かに音を流して存在感のあるボーカル、とでも言えば良いのだろうか。こういうことって、電気的特性などより大事なことだと思うのだが、主観的評価となり大変難しい。
デモでは言い忘れたけれど、真空管の6N6Pを除けば現在手に入る、安価な部品を使って作ったものだ。手に入りにくい、ヴィンテージ部品や高価な部品を使ってハイクオリティなアンプに仕上げるのは、それはそれで良いことかもしれないけど、知恵を絞って安価な部品でそこそこ鳴るオーディオ、というのは難しいし、やりがいのあるものだ。
反響は少なかったけれど、「良い音を出していたよ」との感想をもらえて嬉しかった。