おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6AU6再生式ラジオ

真空管検波式ラジオは実質ニッポン放送専用にしかならないので、やっぱり増幅して聴きたい。

 

前に立てた計画通り、6AU6による再生式ラジオとすることにした。+Bの整流には6AL5を使い、2球構成にしよう。スピーカーを鳴らすことは結局止めにした。

 

画像

早速回路図を作ってみた。6AU6まわりの回路は、通常の並3ラジオの高周波部そのままだ。+Bは6AL5による半波整流。トランスレスなのでGNDがAC100V直結となる。

 

感電を防止するため、AESから購入したPolarized Plug付きコードを使う。これは片側の差し込み口が長いコンセントでないと挿すことができない。自室で使う分には長い差し込み口がコールド側となるため、問題ない。

 

画像

もう1つ、ネオンランプに細工がしてある。電源スイッチがOFFの時、シャーシを手で触ってネオンランプが点けばACコンセントの極性はOKだ。もしネオンランプが点かなかったらコンセントを逆に挿す。

 

他に回路の工夫としては、真空管のヒーターを直列コンデンサによるAC100Vからの点火としたこと。6.3V0.5Aのヒータートランスでは定格オーバーとなることと、購入したシャーシが小さくてトランスが付けられないこともある。ホンネとしては、一度やってみたかったんだよね、直列コンデンサによるヒーター点火を。

 

コンデンサの値については、「直列コンデンサによるヒーター点火」で検索すると出てくるWebページを参考にした。私が住んでいるのは50Hz地域なので、12.6V0.3Aのヒーターを点火するのに必要なコンデンサの値は約9.4μFとなる。4.7μF250Vのフィルムコンデンサを2個並列にする。

 

画像

東栄のJ6305と4.7μF250Vのフィルムコンデンサを並べて記念撮影。やっぱりコンデンサのほうが小さいね。

 

コンデンサには誤差があるので、実験してみてヒーターが1本の真空管あたり6.3V程度で点火できれば良し、低かったらコンデンサを追加すればよいし、高かったら直列に抵抗を入れるつもりだ。

 

あと、6AL5の前に47Ω2Wの抵抗を入れてあるが、これは真空管を保護するためのおまじないで不要かもしれない。整流直後のコンデンサの値は、6AL5のtube dataを見たが見つけられなかったので、手持ちのできるだけ小さい3.3μF400Vの電解コンデンサとした。

 

豆コンの代わりに50pFのミゼットバリコンを使う。再生のかかり具合如何で6AU6のスクリーングリッドに入っている1MΩを調節する必要があるかもしれない。

 

あとはハムノイズが多かった場合、+Bのフィルターコンデンサを増やすことくらい。もともと6AU6には殆ど電流が流れないはずだから大丈夫と思うが。

 

さて、回路のゴタクをぐだぐだと書き並べてみたが、とりあえずこの回路でいくとしてアキバに出かけて部品を買ってきた。

 

午後から部品配置を決めてシャーシ加工。丸穴しかないので短時間で出来上がり。モノになるかどうかわからないので、シャーシの塗装はしない。気に入ったら解体して本番機を組むことにしよう。

 

というわけで部品を取り付けてみたのがこんな感じとなった。まだシャーシ内は配線していないし、これから抵抗やコンデンサの配置を考えるつもり。

 

画像
画像
画像