今、某ブログにて販売店での持ち込み試聴が話題になっている。
何だか一番大事な観点が抜けているような気がして、拙ブログに書いてみた。
というのは、試聴というのは部屋の環境に大いに左右されるということ。全く違う環境で自分が良いかどうかの判断をするのはあくまで参考にしかならないということ。
それに、スピーカーを購入したとして、その時点から音楽を楽しむという行為が始まるわけで、買ったから終わり、というわけではないのだ。まるで大学受験で合格したからOK、みたいである。
もし気に入らなかったらセッティングを工夫してみるとか、部屋の環境を変えてみるとか、アンプや入力系を変えてみるとかたくさんやることはあるわけで、その上でどうにもならなかったらさて、どうしようか、と考えればいいのだ。
私の場合はSpendorのS5eというスピーカーを使っているが、これはお店での試聴で一番目立たないヤツを選んだつもりだ。それでも自分の部屋で聴かなきゃわからない、と言ったら貸し出し試聴してくれるという。
果たして店長が自ら持ってきて部屋にセッティングし、試聴したわけなのだが、当然ここまでしてくれる行為に感謝して購入を決意することになる。まあ展示品の処分でもあったわけだし、これほどのサービスをしてもらえたということもあるだろう。
その後はそのお店とのつながりを絶ってしまった。自分が転居したのも一因だが、一番大きいのは貧乏になってお金をポッと出すことができなくなってしまったのが原因だ。
1年、真空管アンプにお金をかけなければ、そういうスピーカーを買うことができるのにねぇ(笑)。