おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

スピーカーの周波数測定・マイクアンプの製作

手持ちのマイクは周波数特性が不明だし、PCのマイクアンプは周波数特性が残念なカーブを描いている!ので、マイクアンプを自作することにした。

 

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回路はWebで見つけてきたオペアンプ2段のもの。反転アンプを2つ重ねている。NJM4580DDは低歪率だが、スピーカーの周波数特性を測定するにはもったいないくらいである。1つのICにオペアンプが2個入っており、かつ安価であるので採用する。

 

VR1はマイクの感度調整用。C2はオペアンプの高域補正用だが、たぶん不要だと思う。NJM4580DDは電源電圧が±2Vから使えるが、CDプレーヤーのライン出力が2V標準で、それに合わせるとすると5.7Vp-pを出力できればいいので006Pの乾電池を使う。外から見て単電源とするためにオペアンプの+入力はR6とR7で分圧し、4.5Vとしている。アンプの入出力はコンデンサでDCをカットしているから、単電源仕様でも問題ない。

 

アキバへ出かけて部品を買ってきた。ケースを含め、1,000円もかかってない。マイクは秋月電子でWM-61Aを買うつもりが、間違ってWM-64PKTを買ってきてしまった。

 

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WM-61Aに比べ感度は10dB程度低いが、周波数特性は20Hz〜15KHzあたりまでフラットだ。短いリードもついているし、これで試してみよう。NJM4580DDは同じく秋月電子で5個入り200円。1個あたり40円。

 

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早速作ってみた。まだマイクは接続していない。無信号時の電流値は5.5mA。この状態で利得と周波数特性を測定する。但しコンデンサーマイクに電圧をかけるための抵抗R1がつながったままなので、オシレータとの間にコンデンサを入れてDCをカットする。

 

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裏側から。

 

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斜め上から。

 

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反対側の斜め上から。

 

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周波数特性は上のグラフになった。それぞれ利得を100倍(40dB)、200倍(46dB)、400倍(52dB)とした時のものを測定してある。低域は利得が低いほどフラットになるが、高域は殆ど違いがない。20Hzで100倍が-0.2dB、200倍が-0.5dB、400倍が-1.3dBだった。20KHzではどの利得でも-0.3dB。

 

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マイクを取り付けてケースに入れてみた。滅多に使わないだろうから電源スイッチも省略。

 

これでスピーカーの周波数特性を測定できるようになったわけなのだが、じつは秋月のUSB-DACを分解してしまったのでスイープ信号を送り出すDACが無い。理由は…。