おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

LXU-OT2の初期評価

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STEREO誌2013年1月号が届いた。なにしろ技術志向?な私だから、いきなり音楽を聴くことはしない!?

 

LXU-OT2はPCM2704DBのDACとNJM4558Dのバッファ(非反転?2倍)、NJM4556ADのヘッドホンアンプを組み合わせた回路となっている。ヘッドホンアンプはバッファ出力から入力している。ボリュームはヘッドホンアンプの入力に使用。

 

ガラスエポキシの裏表2層基板で、実装パーツのうちコンデンサ類は交換しやすい構造になっている。OPアンプはソケットがついていて、いかにも交換して楽しんで下さい、という仕様だ。

 

USB電源をMC34063のDC-DCで5Vから12Vに昇圧、OPアンプに供給。スイッチング周波数は100KHzとデータシートには書いてあった。MC34063のデータシートより、C11が1000pFでの発振周波数は約35KHz。OPアンプは入出力をコンデンサでDCを切っているので、±電源でなくても構わない。PCM2704DBは三端子レギュレータから3.3Vを供給。

 

PCM2704DBのCKとDTにAT24C04のEEPROMがつながっているけれど、何やってるんだろ?

 

PC(Lenovo ThinkPad SL510 OS:Windows7 Home Premium SP1)とUSBオーディオプロセッサSE-U33GXをつなぎ、さらにLXU-OT2を接続。

 

WaveGeneで0dB出力時、LXU-OT2のRCA出力は以下のとおり

20Hz 1.27Vrms

100Hz 1.26Vrms

1KHz 1.25Vrms

10KHz 1.19Vrms

20KHz 1.11Vrms

 

AKI.DAC-U2704の出力電圧は0dBFSで0.64Vということなので、バッファ出力の1KHz 1.25Vというのは妥当だ。

 

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LXU-OT2の出力を、SE-U33GXに入力した時のWaveSpectra画像。SE-U33GXの入力ボリュームを上げている。5.7KHzをピークに、1KHz・2KHz・3KHz・4KHz…が出ている。これがピー音の正体だろう。おそらくパソコン毎に異なると思われる。

 

AKI.DAC-U2704は明らかに30KHz位から上の周波数で雑音が出ていたけれど、LXU-OT2は可聴周波数帯からノイズが出ているようだ。それともパソコン側のノイズを拾っているのかな? 裸で動作させているわけだし。

 
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WaveGeneを1KHzの0dBで出力させた時のWaveSpectra画像。雑音歪率は0.1%。

 

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WaveGeneを10KHzの0dBで出力させた時のWaveSpectra画像。雑音歪率は0.1%。

 

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WaveGeneの出力を0dBにして、180秒で20Hz〜20KHzサイン波スイープした時のWaveSpectra画像。30Hz以下と23KHz以上は無視してね。

 

こんなことしてるより、まず音を聴いてみないと始まらないか。

 

(追記)

PCをIBM ThinkPad R50e(OS:Windows XP SP3)に変えてLXU-OT2を接続し、現用PC(Lenovo ThinkPad SL510)でWaveSpectraを使って録音してみた。

 

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やっぱり高域でノイズが多いけれど、何個ものコブみたいなのは無くなった。

 

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1KHzのWaveGeneで0dB出力した時の雑音歪率は0.066%まで低下。

 

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10KHzのWaveGeneで0dB出力した時の雑音歪率は0.078%。

 

やっぱりパソコン次第で変わるのかな。

 

(2012.12.22追記)

PC→LXU-OT2のRCA出力→10EM7シングルアンプ→ScanSpeakバンブーオーナメント・スピーカーという構成で1日ネットラジオを流してみたが、特に気になる点は見つからない、というか、私の駄耳では十分高音質じゃね?と思ってしまう。