DEPPに改造した5A6アンプを試聴してみることにした。いつものように、私より耳の良い?妻に感想を聞いてみた。
・聴きやすいけど小ぢんまりしているかな、曲のせいかも
・なんか上品な感じにできたよね
・優等生タイプだけど高音は綺麗なのかな
・まとまっている感じがする
・良いところは?
・点数をつけるとすれば80点
うーん、いまいちといった感じである。「優等生タイプ」というのが気になる。むかしEL32全段差動アンプでも同じことを言われたっけ。
ちょっと気になるところがあったので、アンプをすこしいじってみた。同じく妻の感想。
・さっきよりひとまわり大きくなった
・音の広がりも大きくなった
・声の質も潤いが出たような気がする
・さっきより張りがある感じがする
・スケール感が感じられるようになった
・点数は90点以上
果たして何をいじったのか? 種明かしは以下のとおり。
NFBの抵抗R3の値を上げてNFB量を減らしただけである。それにともない、積分補正容量C3を減らしている。変更前のR3は1KΩ、C3は1500pF。
これから言えることは、出力段にKNFがかかっているわけだし、オーバーオールNFBは軽くかけるだけにしておいたほうが正解なのかも。
また、積分補正容量を増やして安定な方向へ振ってしまうと音が死んでしまうのではないか。数10KHz以上に影響のある容量の増減が可聴周波数帯に影響があるのは考え難いが、実際そうなのかもしれない。
まだ続く?かも。