おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

DC-DCコンバータの評価・その2

前回は3A5を1本のみで評価したが、今回は2本を並列にしたらどうなるか実験してみた。

 

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実験用の回路図を上記に示す。3A5のフィラメントを並列にすると1.4V0.22A。2本並列にすると1.4V0.44A。抵抗R1は(3.3-1.4)/0.44=4.32Ωとなる。手持ちの抵抗4.7Ωと47Ωを並列にして4.27Ωとした。

 

電源トランスは、段ボール箱をゴソゴソしたら東栄のJ1205が出てきたのでこれを使う。2次側は6V/8V/10V/12Vのタップがあり、電流は0.5A。

 

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バラックで実験中。電流を測るたびに電流計を割り込ませるのは面倒なので、スイッチをつけてデジタルマルチメータを電流測定レンジで接続し、OFFにして測定した。

 

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結果を上記の表に示す。入力電圧Vinが低いほど入力電流が多く流れるので、電源トランスの電圧とVinとの差がなくなる。

 

出力電圧はどの場合でも同じ。リプル・ノイズは電源トランスの電圧が低いほど下がる。また、最も効率が良い入力電圧は9.1Vで64.3%だった。

 

最終目的である、DC-DCコンバータを2個使って4本の3A5を点火した場合を考える。フィラメント電流が合計0.88AでDC-DC出力電圧3.3V、効率を最低60%として入力側では0.88*3.3/0.6=4.84W、余裕を見て5Wとする。

 

電源トランスの容量は、6.3Vでは0.8A流れる計算になるから1Aが最低ラインか。同様に12.6Vでは0.4A流れる計算になるから0.5Aが最低ラインになると思う。実際に試してみたわけではないのでご参考。

 

電源トランスの電圧を上げるほど電流容量は減らせるが、DC-DCコンバータの入力は最大DC18Vであるので電源トランスは14V以上にはできない。