6HA5パラシングルアンプは配線チェック後に電源投入、2SC1815エミッタの電圧を13.5Vに調整する。その後、真空管を挿して電源投入、電圧をチェック。
Rchのカソード電圧が9V程度と低い。グリッド電圧も下がっている。プレート電圧が測れない。発振が起きているらしい。Lchは大丈夫そう。
プレート配線を竹ピンセットで動かすとカソード電圧が変化する。設計値と同じ14.7Vが出たところで動かすのを止めた。
実測の電圧を上記に示す。ほぼ設計と同じ。プレート電圧は電流が倍になって電圧が下がるのを忘れていた(汗)。
RCA端子に指を触れ、SP端子のAC電圧が上昇するのを確認。最初はトラブったが、配線を動かすだけで動作確認がとれたのでOKとするか。
プレート配線の引き回しを変更し、6HA5のグリッド抵抗のリードを極力短くなるように修正した。
測定器をつないで特性の確認。利得は39〜40倍もある。周波数特性は低域-3dBが23〜24Hzと3HA5シングル(24〜25Hz)と殆ど同じ。rpを並列にした効果が出ていない。
高域-3dB点は21.5KHzで、3HA5シングルでは28〜29KHzだったので下がっている。これはパラレルでCp-gが倍になったため。DFは1.5〜1.6と高くなった。
残留ノイズは0.3mVとあまり低くない。チョークを入れたのでFETリプルフィルタの入出力電位差をギリギリに設計したためだろう。一般に入出力電位差を大きく取ったほうが残留ノイズが低くなる。
考えられる変更点としてはOPTの1次を7Kから14KΩに変更してみる、+Bの整流直後のコンデンサC5を47uFから倍の94uFに増やしてみる、VR2を低くして利得を減らしてみる、などか。