おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

6550 CSPPアンプ・5687WAの選別

まだ無帰還の状態だが左右チャンネルに利得の差があるのが気になる。そこで手持ちの5687WAの4本と5687WBの2本を加えて計6本で選別してみることにした。

 

真空管を挿し替えるとセンタータップ付きプレートチョークKL10-05のDCバランスが崩れてしまう。真空管が十分安定するまでDCバランスを確認しつつ調整しないといけない。しかも6550のバイアス調整をしないと残留ノイズが低くならない。ハムの打ち消しが起きているのかな?

 

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そんなわけで、Lchで利得を測定してみたのが上記の表。見事にバラバラになった。5687WA/WBって結構利得のバラツキが大きい。

 

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とりあえずGE No.2とSYLVANIA No.6を採用し、左右チャンネルの利得を測定。Rchの6550の利得がLchに比べて低いらしい。たぶんLchにSYLVANIA No.6、RchにSYLVANIA No.4を持ってくれば利得が近くなると思う。

 

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プレートチョーク有りのCSPPアンプがどんな音色なのか知りたかったし、3階の試聴室(自室だけど)で聴いてみることにした。重たいアンプを運び上げるのはホネが折れる。

 

電源投入し真空管がヒートアップしてくると、DACのボリュームを最小にしているにも関わらずスピーカーからブーンとジーの混ざったノイズが聞こえてきた。測定中は残留ノイズが低かったのになぜ?

 

RCAプラグを抜いてみるとノイズが大きくなった。これはおそらくシールド線でなく単に撚り線にしたから電源トランスからのノイズなどが飛び込んでいるのだろう。測定中はRCA入力をショートしているから気づかなかったわけ。後でシールド線に交換しよう。

 

短時間試聴してみた感じでは、音の彫りが深いというのかな、おそらくこれはプレートチョークによるものだと思うけどその片鱗を見た(聴いた)ような気がした。まだエージング前だからこれから音色が変わってくるだろう。

 

こうして見るとTUNG-SOLの6550ってヒーターの明かりが正面から殆ど見えない。むしろ5687WAのほうが明るい。部屋を暗くすればどちらも光っているのが見える。

 

私はこのような"大出力アンプ"は初めてなのだが、ボリュームを最小にすると電源トランスが振動しているのがわかる。PMC-283M特有なのかもしれないが、その振動で6550の電極も共振している。文字で表現するならシャーーーーン。この先稼働させていけばそのうち電源トランスの唸りが静かになっていくのだろうか。