おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

12B4A SRPPアンプ・チューニング

先日のミニオフ会で鳴らしたのだがあまり音が良くないようでチューニングの必要ありと思われた拙12B4A SRPPアンプ。駄耳の私のことだからこの手の作業は苦手なのだが、とりあえずやってみることにした。

 

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回路図を上記に示す。回路を変えれば音が変わるのがわかりやすいのだがなかなか思いつかない。そこで順に①SIEMENSのECC83からElectro-Harmonixの12AX7へ、②Zobelを外す、③C1の電解コンデンサ220uF50Vのメーカー変更を試してみた。②のZobelを外すと容量負荷のみで発振しやすくなるが、拙宅で発振しそうになければ良しとした。

 

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SIEMENSのECC83をElectro-Harmonixの12AX7にしてみた。結果は何となく高域にキレが出たかなという感じで殆ど変わらなかった。でも虎の子のECC83よりElectro-Harmonixのほうが好みなら安くて良い耳だよね(笑)。

 

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次に②Zobelを外してみる。上記にZobel有り無しの周波数特性を示す。Zobel無しのほうは100kHzあたりが撫で肩になっているのがわかる。試聴結果は殆ど変化なし、すこし音色が明るくなったかなあ?という程度(この時点ではそう感じた)。

 

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③C1の電解コンデンサ220uF50Vのメーカー変更をしてみる。ニチコンMUSE(コガネムシ色)がついていたのを東信工業の低ESRコンデンサUTWRZに交換した。UTWRZは安くて自分好みの音がするのでよく使っている。

 

MUSEは実測200uF、UTWRZは240uFだった。試聴結果は音がガラリと変わった。まるで別物のアンプのよう。駄耳の私でもわかるほど。俄然元気が出てきた。繊細でかつ女性ボーカルに艶が感じられる。

 

このニチコンMUSEは昔気に入って使っていて、全面リニューアルした時にそのまま流用した。UTWRZに変更していれば良かったのだが、後悔先に立たずとはよく言ったものである。

 

この後Zobelを元に戻してチューニング完了としたかったのだがどうも音色にキラリとしたところが失われてしまったように感じられる。またZobelを外したところ煌めくサウンドが復活。どうやらZobelが効き過ぎのようで音色に影響がある。拙宅で発振しそうになければ良いのでZobelは外すことにした。

 

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現状の回路図を上記に示す。精神衛生上C4の220uF50VもニチコンMUSEからUTWRZに交換した。

 

(2018.06.16追記)

C1をUTWRZ・1000uF10Vに交換した。まだ聴き込んではいないが印象は220uFと変わらない。

(追記ここまで)