おんにょの真空管オーディオ

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主に真空管を使用した自作アンプでの試行錯誤を公開しています。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

71Aパラシングルアンプ・音色のチューニング

71Aパラシングルアンプはまだ完成ではなくて音色のチューニングを行っている。現状では清楚な音という印象だがもの足りない。まずは出力段からできるチューニングを試すことにした。

 

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私は駄耳なので微妙な音の違いを聞き分けることができない。だから回路を変えれば違いがわかりやすいだろうということで(a)〜(d)を試している。(a)は現状の回路でC3は信号ショートループと呼んでいる。(b)はカソードバイパスコンデンサを追加した回路でロフチン・ホワイトアンプがそうなっている。(c)はカソードバイパスコンデンサのみで通常はこの回路。(d)はコンデンサを増量したもの。

 

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(a)当初の回路でC3は東信のUTWHS、100uF400V。清楚な音という印象。音量を上げてもうるさく感じない。こんな程度ではつまらないしもっと気に入った音が出るはずだ。

 

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(b)東信の1000uF63Vを追加。UTSJの音響用ハイグレード電解コンデンサで『「原音再生」を極限まで追い求めた、ハイクオリティーコンデンサ。豊かな量感と質感を実現したシリーズで高級オーディオ機器に最適。』などとなっている。千石電商で1個400円もしたぞ。 この状態で数日試聴してみたが特に音が変わった感じはしなかった。なんだよ!

 
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(c)RIFAの220uF63Vをつけて信号ショートループのコンデンサを削除。透き通った音色が良い。ただ低音の量感が減少してスケール感が出ない。まあ良くなってきたようだ。

 

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(d)東信のUTSJ、1000uF63Vに交換。低音は出るし解像度が高いハイファイ調。これは良いかも。聴いていて魅力を感じる音質になってきた。

 

とまあこんなわけで現在は(d)に落ち着いている。71Aの持つ本来の音色はこんな感じなのではなかろうかというところ。でもカソードフォロアに6922を使っているのにその音色が出てこないのはなぜかわからない。

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現在の回路を上記に示す。