電源トランスからの誘導ハムによりカソードチョークが影響を受けるため電源トランスをケースに入れることにした。さらにショートリングを巻いて漏洩磁束を減らす。
本当はケースに入れると電源トランスの温度が上がるのだが、小型のトランスでもあるしあまり熱くならないことから問題ないだろうと判断した。
トランスケースを入手。サイズはW80mm×D67mm×H60mmで厚さ1mmの鋼板製。
下部プレートと電源トランスのボルトを共締めするために加工を行う。
ドリルが使えないため丸ヤスリでギコギコ根気よく削る。
プレートが4隅でつながっている状態となり少々グニャグニャするが固定してしまえば大丈夫。
ケースの固定ネジが電源トランスのコアと干渉するので嵩上げが必要。ボルトが短いため長いものと交換する。
電源トランスにショートリングを巻いた。端子の表示が見えなくなるため自作した紙を両面テープで貼り付けた。
ケースに入れたところ。あまり電源トランスを嵩上げするとプレートがケースからはみ出してしまうので、ワッシャ3枚分の嵩上げで何とか収まった。
ケースに入れた電源トランスを固定して配線を元どおりつないだところ。
正面から見るとこんな感じになっている。
これで残留ノイズはLch 0.4mV、Rch 0.27mVとなった。確かに減ってはいるがヒータートランスからの漏洩磁束の影響も受けている。いちおうヒータートランスにもショートリングを巻いているが、殆ど効果がないようだ。