電源トランスの換装で電圧配分が変わり、出力は増えたが最低歪率が悪化したため歪みの打ち消しを行ってみることにした。初段のソース抵抗値を変更して0.1Wでの歪率が下がるか確認した。
これは現状のLchの歪率特性。0.1%より下がっていない。
R2は560Ωから半固定抵抗を使って値を探ったところ、300〜350Ωで1kHz・0.1Wでの歪率が0.04%程度になった。R2は330Ωとした。
Lchの歪率特性。110Hzは殆ど下がらないが、1kHz・10kHzは歪みの打ち消しが効いて最低歪率が0.05〜0.06%に下がっている。1kHzにおける5%歪みでの出力は2.9Wと変わらなかった。
Rchの歪率特性。こちらも110Hzは殆ど下がらないが、1kHz・10kHzは歪みの打ち消しが効いて最低歪率が0.04〜0.05%に下がっている。1kHzにおける5%歪みでの出力は2.9WでLchと同じになった。
単なる技術的興味で音がどうなるものではないが、歪率が0.1%より下がることが確認できた。