E130シングルアンプは現状の残留ノイズがLch 0.6mV、Rch 0.3mVでLchのほうが多いのが気になっていた。これはカソードチョークが電源トランスからの漏洩磁束の影響を受けているため。
シャーシ内部。電源トランスとLch及びRchのチョークの距離はあまり変わらないのにLchのほうが影響が大きいため、場所を変更してみることにした。
カソードチョークへの配線を延長し、ショート防止にビニールを被せた。あちこち動かした結果、画像の位置及び向きにすると残留ノイズが低くなった。電源チョークは右側へ移動。カソードチョークは貼り付けボスで固定する。
GEの6AX5GTを入手したので交換してみると整流出力が高くなった。整流後に抵抗(82Ω)を入れて電圧を落とす。
電源チョークを入れても入れなくても残留ノイズに変化が殆ど無いため、チョークを取ってしまった。同時に22uF500Vの電解コンデンサも除去した。電源チョークを固定していた貼り付けボスが残っている。
現状の回路図を上記に示す。残留ノイズはLch・Rchともに0.25mV〜0.3mVになった。 整流管を交換して電圧が高く出たとか低く出たとかでいちいち回路変更しているのは私だけだろうなあ。
整流管を取っ替え引っ替えして音がどうのなんてやっているのは回路に及ぼす影響を全く無視しているんだよね。
これで試作機の最終フィックスかな。音質では十分満足できるレベルになっていると思うし。