おんにょの真空管オーディオ

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古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

3A/107Aシングルアンプ・平ラグ基板作成

3A/107Aシングルアンプの平ラグ基板を作成した。それぞれフィラメント電源2枚、アンプ部2枚、+B電源部1枚の計5枚となる。半導体の選別値を備忘録として残そうと思う。

 

3A107A_single_hiraragu_filament_power.jpg これは先日作成したフィラメント電源の平ラグ基板。

 

3A107A_single_hiraragu_amp.jpg アンプ部基板。半導体は選別した。2SK117BLはId=2mAで40本中、Vgs=-0.310Vの2本を選別。これは電圧増幅部の左右チャンネルの利得を揃えたかったため。また、2SC2752KはLCR-T4で20本中、hFEが35の4本を選別。さらに、ツェナー1N4735Aは電流0.5mAで12本中、6.05Vの2本を選別。

 

3A107A_single_hiraragu_power1.jpg +B電源部基板。ツェナー1N5383Bは電流0.5mAで6本中、148.7Vと148.9Vの2本を選別。自己発熱でツェナー電圧が変わってしまうため、白手袋をつけた指でつまんで体温で選別した。アンプ部と同様、左右チャンネルの電圧を揃えたかったため。

 

3A107A_single_hiraragu_power2.jpg +B電源部基板の裏側。FETの2SK3234はシャーシに取り付けて放熱させる。発熱量は0.5Wだから、本来は放熱不要。

 

3A107A_single_jittaizu.jpg 実体図もどきを再掲。

 

3A107A_single_filament_power_test.jpg フィラメント電源をテスト中。3A/107Aのフィラメント電圧は4.06Vと4.04Vだった。

 

3端子レギュレータLM2940CT-5.0の入出力電位差は仕様ではmin1.0Vとなっているが、リプルを除いた入力電圧は実測6.4Vで差は6.4-5.0=1.4Vとなり、クリアしているように思われた。ところが残留リプルは0.5mVくらいでフラフラしている。これは入出力電位差が不足していることを意味している。

 

3A107A_single_filament_power_schematic.gif

C10の2200μFに1000μFを足してみたところ、残留リプルは0.1mV以下となった。余裕をみてC10は4700μFとしたい。あるいはLM2940CT-5.0ではなくTA4805Sを採用するか。