簡単に配線チェックをした後に112Aを挿して電源投入、+Bとカソード電圧を監視する。各部の電圧を測定、だいたい設計値が出ている。+Bがすこし高めなのでカソード電圧を79Vに調整(設計値は80V)。
DMMをSP端子にACレンジにして接続、RCA端子に指を触れて電圧が上昇するのを確認。測定器をつないで特性に問題がないかを簡単に確認。
回路図に実測の電圧を記入。+Bが8Vくらい高い他はほぼ設計どおりの値。
諸特性を測定。備忘録として残すために現状がどうなのか測定しておく。完成当初の特性とほぼ同じとなった。Lchの残留ノイズが当初の0.14mVから0.11mVに減ったのは112Aのコンディションが良かったためだろうか。
Analog Discoveryによる周波数特性。かまぼこだが安定している。
クロストーク特性。20Hz〜20kHzでは-74dB以下となった。
Lchの歪率特性。特性自体は当初から変わらなかった。バラして組み立て直しただけだから当然か。
Rchの歪率特性。Lchと同様のカーブ。 特性評価結果は問題なし。
フロントの保護紙を外し、サイドパネルを取り付けた。塗装についたマスキングテープの跡は案外目立たない。3階の自室で試聴する。
このアンプは利得は普通なのだが音量が大きく感じる。音場表現に優れ女性ボーカルが魅力的に歌う。たかだか出力100mWで聴いていても自分好みの音色で気に入っている。