おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

112Aシングルアンプ・再塗装 その5

簡単に配線チェックをした後に112Aを挿して電源投入、+Bとカソード電圧を監視する。各部の電圧を測定、だいたい設計値が出ている。+Bがすこし高めなのでカソード電圧を79Vに調整(設計値は80V)。

 

DMMをSP端子にACレンジにして接続、RCA端子に指を触れて電圧が上昇するのを確認。測定器をつないで特性に問題がないかを簡単に確認。

112A_single_schematic4.gif

回路図に実測の電圧を記入。+Bが8Vくらい高い他はほぼ設計どおりの値。

 

112A_single_characteristic4.gif 諸特性を測定。備忘録として残すために現状がどうなのか測定しておく。完成当初の特性とほぼ同じとなった。Lchの残留ノイズが当初の0.14mVから0.11mVに減ったのは112Aのコンディションが良かったためだろうか。

 

112A_single_freq6.png Analog Discoveryによる周波数特性。かまぼこだが安定している。

 

112A_single_crosstalk3.gif クロストーク特性。20Hz〜20kHzでは-74dB以下となった。

 

112A_single_distortion_Lch3.gif Lchの歪率特性。特性自体は当初から変わらなかった。バラして組み立て直しただけだから当然か。

 

112A_single_distortion_Rch3.gif Rchの歪率特性。Lchと同様のカーブ。 特性評価結果は問題なし。

 

112A_single_outside16.jpg フロントの保護紙を外し、サイドパネルを取り付けた。塗装についたマスキングテープの跡は案外目立たない。3階の自室で試聴する。

 

このアンプは利得は普通なのだが音量が大きく感じる。音場表現に優れ女性ボーカルが魅力的に歌う。たかだか出力100mWで聴いていても自分好みの音色で気に入っている。