おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

71Aロフチン・ホワイトアンプ その4

何故71Aでロフチンなのか。それは最大プレート電圧180Vの低さにある。自己バイアスではグリッド電圧+プレート電圧が220.5V以下にならないといけない。(Eb=180VでEg=-40.5V)この+Bが220.5Vというのは、市販の電源トランスで組む場合低すぎるのだ。

 

各メーカーの電源トランスを見てみると、2次側タップで250V以上というのが多い。250Vで真空管整流しフィルタを通すと、少電流では300V前後になってしまう。ロフチンなら必然的にかさ上げ電圧が必要となるので、市販の電源トランスでも使えるわけだ。電源トランスを特注するのなら問題ないが、特注すると汎用性が無くなってしまう。

 

ロフチンアンプの特徴の1つに、出力管のグリッド電流を吸収できるというのがある。71Aのグリッド電流は多くなさそうだが、古典管なのでおそらくグリッド電流が流れやすいだろう。

 

カップリングコンデンサを廃した音を聴いてみたいということもある。後々改造して通常の3段アンプにしてみても良い。この場合、最大プレート電圧がネックとなるので、グリッドにプラス電圧を与えるというワザを使う。これはグリッド抵抗を+Bの分圧で与えるもの。半固定バイアスと言うようだ。