おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

平熱の真空管アンプ

画像

インターネットをやる方々は、タイトルに似たWebページをご存じ

だろう。私も全段差動アンプを作ってみたのだ。2SK30A-6SN7-EL32

の構成である。OPTはタンゴのFE-25-8。出力段定電流回路を

ディスクリートにしたりして、「良い音」のチューニングをやった

つもりだ。ところが、良い音とひき換えに、そのアンプから

「音楽の楽しさ」が消えていってしまった。

 

そこで、差動アンプを半分切り取って、6SN7-6SN7-EL32のシングル

アンプを作ってみたのだ。出力段に定電流回路を入れてある。

OPTは東栄のOPT-5S。これには驚いた。「音楽の楽しさ」が感じ

られるのだ。何が違うのだろう???

 

私がよく聴くのは南米のフォルクローレだ。これが全てといって

いい。いわばラテン音楽だ。自分で演奏もする。これを聴いていて

楽しさが感じられなければ意味がない。

 

だんだん判ってきたのが、差動アンプにも弱点があるということ。

音楽をそのまま再生し、アンプの存在を感じさせない。これは

クラシック音楽には最高である。だから平熱の真空管アンプなのだ。

ところがラテン音楽には全く合わない。聴いていてつまらないのだ。

 

Webページをさまよっていたら、差動アンプのヒミツは定電流回路

にあった!と書いてあった。でもシングルアンプで定電流回路を

入れても楽しさが感じられるのは何故?

 

もしかしたらOPTが原因なのかもしれない。例えば差動アンプのOPT

東栄のOPT-10Pに替えてみたらどうか?でもこの実験は数ヶ月

手つかずのままである。

 

これで変わったら、平熱の真空管アンプというニックネームを返上

できるのだが。