ネットオークションで自作真空管アンプを見ていると、意外にトランスの色が統一されていないことに気づく。きっと手に入るトランスを、再塗装せずに使っているのだろう。特性第一だから各メーカーのトランスをそのまま使い、色使いなど関係ないのかもしれない。あまり良いたとえではないが、自分が乗る車のドアの色が車体と違っていたらどうだろう?気にならないのだろうか?
自分が作る真空管アンプはトランスの色を統一したい。となるとどうしてもトランス類が1つのトランスメーカーになってしまう。きっとそのほうがメーカーの利益になるからだろう。アイデンティティのためかもしれない。なぜISOタンゴはハンマーネット塗装なのか?わざわざ特別な塗装をしてコストアップするより、以前のまま黒塗装で出して欲しい。
以前作ったEL32パラシングルアンプでは、出力トランスケースを板金塗装会社に頼んでハンマーネットに再塗装してもらった。確か5,000円くらいだったと思う。値段はトランス本体の2倍以上だ。
出力トランスはカバーが外れないものがあるので、焼付け塗装にはしない、あるいは温度を低くして焼付け塗装する必要がある。中のピッチが溶け出すおそれがあるからだ。このブログを読まれる方ならとうにご存知だろう。
新品のトランスを再塗装するには勇気が要る。価値が下がったように感じる。でも作品としての完成度を高めるためには再塗装したほうが良いのではないか。