Excelを用いた、パワーTrを使ったリプルフィルタの設計ツールを公開しています。
入手したパワーTrのVBE・hFEと、入力電圧・出力電流を入力し、コンデンサ・抵抗の値から出力電圧・Trの消費電力・リプル低減率が計算できます。
タブのripple_filter (1)はTrのベースに入力されるフィルタが単段、ripple_filter (2)は2段になっています。2段のほうがよりリプル低減できます。
Trリプルフィルタの入力は、整流回路の出力をつなぐことを想定しています。そのリプル電圧がTrリプルフィルタを通すことによって、リプル低減率を掛けただけ減ります。
上記の回路図は、Trリプルフィルタの適用例です。回路図に電圧が記入されていなくてアレですが、リプルフィルタ出力のリプル電圧は0.1mV以下になっています。
VinとVoutの電位差を大きくするとTrの消費電力が大きくなり、大きなヒートシンクが必要になります。またVinとVoutの差を少なくするとあまりリプル低減できなくなり、VinとVoutの差を少なくしすぎると入力のリプルを吸収できなくなってしまいます。