作ってからいろんなジャンルの曲を聴いている。SV-VT25から替えたらなんだかくぐもったような感じで違和感があったのだが、そのうちに感じられなくなり、繊細な感じが出てきた。ジャズは低音のパンチ力といった点ではシングルの限界を感じられていまいちだが、意識して聴かない限り問題は無い。クラシックの包まれる雰囲気は少々足りない感じだが、これは多分スピーカーや出力トランスの傾向がそうなのだろう。リニアリティは問題ない。超3結アンプで感じたリニアリティの悪さとは対照的だ。
このアンプの音を隣の台所や2階で聴くと、良く通る音がしているのがわかる。それでいて鳴らしている部屋で聴いていても音量が大きい感じがしない。きっとこれが45という真空管の音なのだろう。わずか1.1Wという出力なのだが、87dBのスピーカーで聴いていて音量不足になることは全くない。
しばらくしたら別のアンプに替えて鳴らしてみるつもりだ。その時感じるのがそのアンプの特徴なのだろう。自分は駄耳の持ち主だが、音楽を聴いて楽しい感じとかつまらない感じというのはわかる。でもすぐにはわからないし、何日か聴いているとわかってくる、というものだ。
45singleアンプが今後どのように感じられるようになっていくか、今から楽しみだ。