かねてより気になっていた7C5ラインアンプの周波数特性を調べてみた。
このアンプの入力ボリュームには擬似定インピーダンスアッテネータを使用している。入力から見た場合と出力から見た場合に於いてインピーダンスが一定であるが、信号レベルが変えられるという不思議な回路である。
ボリュームの位置を、時計で言う9時、11時、13時、15時、及びMAX位置で周波数特性を調べたのが下記に示すグラフである。最初出力1Vで測定しようと思ったが、VRの9時ではオシレータの出力を最大にしてもラインアンプの出力が1V出ないので、0.1Vで測定した。VRを右回しにし、1KHzで0.1Vとなるように調節して測定してある。
その結果は、低域には違いがないが、高域で違いが現れている。VRのMAX位置で一番広帯域となり、ボリュームを絞るにつれて高域が落ちてくる特性となっている。
私が一番使うボリュームの位置は11時だ。20KHzで−4dBとなっている。これが良いのか悪いのかは通常のアッテネータと比較しないとわからない。それでもかなり高域で減衰していることが確かめられた。
入力はオシレータが600Ω SHUNT、出力はオープンで600Ω端子にミリボルを接続しているから、通常のアンプ使用時に比べて好条件となっているに違いない。 なお、7C5ラインアンプの回路は以下のとおりである。