おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

樽バックロードが届いた

昨日、予約しておいた樽バックロードが届いた。ウインズ日記を見ると、15組の樽バックロードが写っているから、そのうちの1組なのだろうか。2個口で梱包されてきたが、SP本体より専用スタンドの箱のほうが大きかった。 画像

画像はSP本体が梱包されたもの。大きさがわかりにくいだろうと思ってライターを置いてみたがやはりわかりづらいかな。開梱するとワトコオイルの匂いが部屋一杯に広がった。

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私のオーディオシステムを撮ってみた。背後に隠れているSPは、SPENDORのS5eだ。樽バックロードの体積はS5eの半分くらい。S3eと同じくらいの小ささだ。 画像

最初にSPのコーン紙を触ってみたが、PARC Audioの10cmスピーカーユニットのセンターキャップ?って動かないのだ。初めてわかった次第。インピーダンスは公称6Ωとなっているが、インピーダンス特性を見ると400Hzあたりで最低が5.6Ωになっている。四捨五入すると6Ωだが、かなり低めだと思う。

 

SPキャビネットは樽材で作られており、ホゾ組でクランプ接着してあるそうだ。かなり強靱な筐体であり、鳴らした状態であちこち触ってみたが振動は感じられなかった。

 

樽バックロードを専用スタンドにセットすると、ウッドコーンの中心と一番下の距離が76cmとなる。私があぐらをかいて座った状態で耳の高さは71cmだから、ほぼ耳の高さにウッドコーンの中心がくることがわかる。

 

試聴しての感想は、まだエージングがなされていない状態だということをお断りしておく。ホーンロードが効くのか、SPの能率はかなり高くSPユニットが86.5dBなのに対し、90dBくらいあると感じた。SPに耳を近づけてみるとメインアンプのノイズがよく聞こえる。通常バックロードホーンは部屋の床をホーンの延長として使用するが、樽バックロードはSP自体を持ち上げているのでその効果は全くなく、SP+バックロードのみで音作りがなされている。

 

肝心の音だが、かなりハイ上がりに聞こえる。相対的に低音があまり出ていないように感じてしまうが、そういうわけではない。このサイズで重低音を期待するのは無理だ。6畳和室で低音が抜けていってしまうのも関係しているのかもしれない。しかし、ベースの音程がよくわかる。楽器の各パートの音が良く分離して聞こえる。音場も広いと思う。ソースによってはナマに聞こえる感じがあって薄気味悪く感じることもある。S5eだと相対的に各パートが団子状に聞こえてしまう。聴いていて音楽に引き込まれてしまう、不思議な魅力を持っている。この感じは以前ペンションウインズで聴いたのと同じだ。

 

PARC Audioのユニットはエージングに時間がかかるらしい。100時間でかなり音質が変わってくるとある。性急に成果を期待するのではなく、ゆっくり時間をかけてみよう。樽材も1世紀くらいかけてじっくりワインが染みこんだものだそうだ。