おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

10EW7差動アンプ・その5

突貫工事で進んできた10EW7差動アンプがやっと組み上がった。1回の配線チェックのみでえいや!と電源投入してしまった。即座に各部の電圧チェックを行う。とりあえず電圧異常は無いようだ。

 

出力段のDCバランスを調整するが、VRを端まで回しても合わない。10EW7を入れ替えてやっとバランスがとれた。

 

続いて各特性の測定。

利得 Lch 12.2倍、Rch 16.8倍

f特 Lch 10Hz(-0.6dB)〜72KHz(-6dB)、Rch 10Hz(-0.5dB)〜74KHz(-6dB)

DF Lch 2.3、Rch 2.3

残留ノイズ Lch 0.9mV、Rch 1.4mV

最大出力 Lch 3.8W、Rch 3.8W(オシロでの波形観測)

 

いずれも無帰還の状態での測定。Lchの利得がヘンだ。10EW7のsection1に問題がありそうだが、替えダマがない。12BF6のマイクロフォニックノイズは感じられなかった。差動PPアンプはとりあえず作っても特性的にはちゃんとしたものができる。発振は、NFBをめいっぱいかけて大丈夫であった。

 

シャーシを逆さまにしていて気づいたのだが、このアンプ、かなり発熱する。10EW7だけでヒーター電力が23.3Wあるから全体としてはかなりの発熱量だ。シャーシに通気口を開けてなかった。夏場は暑くてスイッチを入れる気にもならないだろう。

 

いまはRchにNFBをかけて左右の利得を揃えている。いいかげんな処置だが仕方ない。音色は至極真っ当な音だ。音色に色づけが感じられない。もっと試聴してみないと、音色の判断ができない。エージングも必要だろう。

 

アンプ内部の写真を撮ってみた。上部の電源ユニットが暗くなってしまったが、平ラグ板を4枚使って組み立ててある。CR部品を平ラグ上に全て載せたので、ソケットへは配線のみだ。差動アンプは回路が複雑だから、どうしても内部がごちゃごちゃになってしまう。

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最後に斜め上から動作中のアンプを撮ってみた。皆さんの感想はどうかな?名付けて「バースデーケーキアンプ」だ。あるいは「かごめかごめアンプ」か。今までに見たことないようなヘンなデザインだろう。自作の醍醐味だ。

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