6922差動ラインアンプの歪率特性を測定してみた。
出力電圧の範囲は、オーディオインターフェースの最小入力電圧から0.07V、またオシレータの最大出力から12Vとした。
結果は以下の通り。各周波数とも出力電圧が1Vまでは良好な歪率を示している。それ以上で歪率が悪化するのは測定機器の問題だろうか。文句なしに良い歪率特性だ。100Hzでも歪率が良好なのは、電源由来のハムが少ないことを示している。また、小出力で歪率の悪化傾向が見られるのは、ノイズの混入だ。
ラインアンプの出力が1Vもあれば、大抵のメインアンプは最大出力に達するから、それ以上の出力の歪率はあまり意味を持たないだろう。
測定にはWaveSpectraを使用した。測定する度に歪率がばらつくので、何回か測定して最小の歪率の値をExcelに入力した。果たしてこのやり方が正しいのかどうかわからない。
出力が2V以上になると、オーディオインターフェースが飽和し、そのINPUT LEVELを絞っても急激に歪率が悪化するため、50KΩのボリュームを入れて信号を減衰させ、測定した。
オーディオインターフェース:ONKYO SE-U33GX
オシレータ:KIKUSUI MODEL 417A
ミリボル:LEADER LMV-181B
(何の脈絡もないが、ツマミを変更したのでパーツ表を追加しておく。価格は2008年8月現在のものであり、この値段では買えない可能性があることを念頭に、参考程度とする)
このラインアンプのパーツ代は合計29,000円弱だ。