おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

42シングルアンプ・構想

10EW7差動アンプのリニューアルをしたばかりだが、どうも製作意欲が収まらない。耳は2つしかないのに、アンプばかり作ってどうしようというのだ。

 

じつは実家から42を2本、76を3本持ってきた。これは私がたぶん中学生の頃、今は亡きオヤジが自転車に積んでどこからかもらってきたアンプについていたものだ。76についてはそうだったかはわからない。42は松下とエレバムが1本ずつ。76はエレバムが1本とマツダが2本だ。

 

画像

 

そのアンプは全てST管仕様だったが、自転車で運ぶ途中で何本か割れてしまっていた。通信機のような、黒い縮み塗装の金属ケースに入っていた。たいそう重かったのを覚えている。

 

アンプ本体は、もし捨てられていなければ実家の物置にあるはずだ。きっと、公民館の催し物などで使用されていたのだろうと思う。トランペットスピーカーから、何々音頭とか演歌などが流れていたのに違いない。

 

42が2本あるということは、おそらくプッシュプルだろうし、当然5極管接続だったのだろう。ネットではよくペン音(ペントードの音?)とか、音が荒いとかいうけれど、一体どのような音色なのだろうか。

 

そこで、これらの管を使って今回はシングルアンプを組んでみようと思う。76は低μなので、ステレオで組むとすれば各チャンネルで2本ずつ、計4本必要だ。あと1本調達する必要がある。でも、手持ちの管は中古であるし、使えるかどうかわからないという不安がある。

 

音が気に入らなかった場合、最悪解体の可能性があるので、手持ちの部品を使い、中古の部品を入手してできるだけ低コストにしたい。出力トランスは、昔買ったHAMMONDの125ESEがある。いまでこそ1万円以上の高級トランスになってしまっているが、買った当時は6,000円程度だった。これを10KΩ-8Ωとして使おう。

 

電源トランスが無いので、これはヤフオクで調達するつもりだ。他にチョークトランスが欲しい。手持ちのダイオードトランジスタでB電源を組むことができるが、やはりST管ばかりのアンプを作るのだから整流管を使ったものにしたい。幸い、手持ちに42と同じ大きさであるST-14の、5V4Gがある。

 

ST-12の76が4本、ST-14の42と5V4Gがそれぞれ2本と1本、計7本の真空管が並ぶことになる。出力トランスはカバー無しのバンドタイプ、電源トランスは伏せ型でチョークコイルはカバー付きといった感じになる予定。

 

71パラシングルアンプのように、計画だけしてそれ以上は凍結、ということもあるから、本アンプはブログのシリーズものとはせずに、サブタイトルを付けて区別するようにしよう。完成は部品の集まり具合によるが、おそらく今年中になるだろう。でも途中頓挫という可能性もある。