電源トランスの漏洩磁束実験をふまえてのレイアウト検討。前回はサイズ300mm×200mmのシャーシを想定していたが、部品が並びきれないことがわかり、横幅を広げてサイズ350mm×200mmとした。これは奥澤のアルミシャーシ O-9 (350×200×60, t1.2)に相当する。
最初は最もオードソックスと思われる、電源トランスと出力トランスを対角に置いた配置。この状態で出力トランスの10KΩ-8Ωにおける8Ω端子で測定したハムは、およそLch 0.09mV、Rch 0.06mVだった。これくらいのハムなら許せる範囲だろう。なお、出力管が3本なのではない。左端は整流管だ。
次はぺるけさんの6AH4差動アンプのレイアウト。出力管が2本だから、真空管は後ろのほうが大きい。シンメトリーなレイアウトだが、電源スイッチやボリュームがつくとシンメトリーとは言えなくなる。整流管が置けなくなり、ダイオード整流となる。
最後にLUXのA3500もどきレイアウト。横幅が足らないのでもどきスタイルだ。でもなんかねじれているというか、違和感のあるレイアウトだな。これも整流管が配置できない。
こうやっている時が楽しい。シャーシ加工の段階になると、どうしても「妥協」という言葉が出てきてしまう。