テスト・オシレータの話は置いといて(笑)、「ラジオ・アイデア製作集」に、グリッド検波をプレート検波に変えると音が良くなる、と書いてあったので実験してみた。但し、音質が良くなる反面、感度が低下するという。
回路的には、6AU6のグリッドリークバイアスをカソードバイアスに変更するだけ。これで、何で検波方式が変わるのかよくわからないが、変更は簡単だ。
グリッドコンデンサ100pFとグリッドリーク抵抗2MΩを取り除いて直結にし、カソード側にカソード抵抗とパスコンを入れる。カソード抵抗は、たまたま部品箱にあった1KΩを、パスコンはNichikon MUSEの22μF 100Vを使った。こんな高級コンデンサを使う必要はない(笑) 耐圧もこんなに必要はない。1KΩの値もいいかげんだ。
回路は以下のとおり。こんなのでいいのか?
結果は、音質がまろやかになって聴きやすくなったように感じる。音楽がかかると明らかに歪みが減っているのがわかる。何てオーディオ的なんだ(笑) 心配した感度低下は、窓枠アンテナを使う限りそんなにない。というか、全然変わらない感じだ。強電界地域の恩恵大。
このまま数日聴いてみて、調子が良かったらプレート検波方式に切り換えよう。ただ、短波での感度低下は影響が大きいから、高感度を目指すならやらないほうが良いと思う。