電源トランスPMC-100Mが届いたので、6N6P直結パラシングルアンプのレイアウト検討をしてみた。
① 一番最初に考えた案。左側が前になる。重量配分は良い。電源トランスから出力トランスへのハム誘導は少ない。でも真空管が見えにくい。
出力トランスの1次側にミリボルをつないで、電源トランスからの誘導を見てみる。これなら影響は最小で済む。
② シャーシを横長に使った案。真空管の配置をちょっと変えてみた。
③ 出力トランスの向きを変えた案。正面から見えるのは出力トランスだけとなる。
④「6AH4全段差動PPアンプ」のレイアウトをまねた案。シンメトリーで良さそうと思ったのだが・・・・・
かなり誘導がおきている。出力トランスの磁気シールドが期待できないので、残留ノイズが減らない恐れあり。シングルアンプだしね。
⑤ これは標準シャーシのレイアウトをまねた案。標準シャーシを使って何回か作ったから、ボツかな。
⑥ 案③の出力トランスを電源トランス側に寄せた案。しかし・・・・・
こりゃだめだ〜。誘導が大きすぎる。
⑦ 一番オーソドックスな案。でもありきたりかなあ。
⑧ シャーシを縦長に使った案。手前側が前になる。ミニワッターがこのレイアウトを採っている。
電源トランスと出力トランスの軸を合わせて近づけてみた。これなら両トランスが近くても誘導は少なく抑えられる。やはりミニワッターはちゃんとレイアウトが練られているんだね。
出力トランスを90度回転させてみた。やはり誘導は少なく抑えられている。
最初は④案が良いと思ったんだけど、誘導の実験をすると案①、案②、案③が良いという結果になった。でも案⑧は捨てがたい。マネしていると思われるだろうけど。
案⑧と似たレイアウトのものに、無線と実験2006年5月号に岩村保雄氏の6BW6プッシュプルアンプの記事が載っている。このレイアウトは個人的に良いと思っている。
いろいろ検討してみたが、現在は案⑧を採用する可能性大。