たまたま、昔作った12A6GTY超3アンプ(解体済)の回路図を見ていたら、ディスクリート定電流回路の電流値が30.6mAと書いてあった。そこで、6N6P直結パラシングルアンプのカソード抵抗の電流を計算してみると、30.8mA流れている。
偶然だが、0.2mAの違いしかない。解体した部品はあるはずだ。これはカソード抵抗と定電流回路を切り換えて試聴しなさい、という思し召しに違いない(笑)。
どうせならスイッチでそれぞれを切り換えられるようにしよう。実験だから、アンプ本体に外付けする形にして、終わったら元に戻せるようにしよう。
というわけで、回路図を作ってみた。カソード抵抗は2KΩ5Wを2個直列にしているから、1個はそのままとしてもう1個の抵抗を定電流回路と切り換える。2SC4793のVCEOは220Vだから、抵抗と置き換えても壊れることはないだろう。
ジャンクを探ってみると、定電流回路(Tr、基板付き)、放熱板、6Pトグルスイッチが出てきた。これなら主要部品が揃っているので、買い出しへ行かずに済む。
カソード抵抗自体が高抵抗で、定電流性を持っている(マイナス電源から高抵抗で定電流源としている回路はたくさんある)ので、切り換えて試聴しても何の変化も認められない、という自信がある(笑)。
でも回路自体が変わるので、低域の周波数特性に違いが出る可能性があるから、定電流回路での周波数特性を取っておこう。
もし試聴結果で違いが認められたら、これを大げさに書くと偶然掲示板に取り上げられ、すったもんだがあるかもしれないけれど(実績あり)、弱小ブログでもあるし、影響力は小さいから大丈夫だろう。
などと勝手なことを考えて、定電流プロジェクトがスタートしたのだった(じつに大げさ)。