おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

12B4A全段SRPPアンプ・左ch残留雑音低減

12B4A全段SRPPアンプの左ch残留雑音が右chに比べて多いので、いろいろ無駄な抵抗を試みてみた。

 

状況把握

・入力VRを絞った状態で0.58mV(今日はわずかに増えている)

・6N2Pを左右入れ替えて0.49mV(右chの球のほうが低雑音)

・12B4A SRPPの2pin(下側グリッド)をGNDにつなぐと0.08mV(初段6N2Pで雑音が生じている)

・6N2Pの7pin(下側グリッド)をGNDにつなぐと0.32mV(RCA入力〜7pinの間で少し雑音を拾っている)

 

これらから、左ch 初段6N2Pで雑音が発生しているとわかる。球は問題ない。レイアウトに問題があるらしい。また、RCA入力〜6N2Pの下側グリッドの間で少し雑音を拾っている。

 

実験

・6N2PのサブプレートをGNDにつなぐ(変わらず)

・サブプレートの留めネジを増し締めする(変わらず)

・6N2P SRPPまわりの再ハンダ(変わらず)

・6N2Pの8pin(下側カソード)を220μFでGNDにつなぐ(0.68mV)

RCA入力にショートピンを挿し、入力VRを回してみる(0.53mV〜0.58mVで変化する) ・入力VRの中央端子をGNDへつなぐ(0.37mV)

・22μF450Vのコンデンサと並列に47μFをつなぐ(変わらず)

 

6N2Pの周りに浮いた金属は無く、回路接続的にも問題ない。下側カソードをコンデンサでGNDにつなぐとNFBがかからなくなるので当然雑音が増える。+B経由のハム混入は無いと思われる。

 

22μF450VへのGND配線及び6N2P下側グリッドへのシールド線の取り回しを変更したら残留雑音は0.48mVに減った。その後、6N2Pを別の球に入れ替え、利得が左右chで揃わないのをNFB抵抗で合わせて(姑息な手段!)、最終的に残留雑音は0.30mVまで減った。

 

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参考までに回路図を掲載。

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まだ本質的な雑音の原因がつかめていない気がするが、実用上問題ないし、ヘッドホンを使うわけではないからこれで良しとしよう。