以前作った45シングルアンプを出してきた。しばらく使っていなかったからちゃんと使えるか試してみようと思ったからだ。
裏蓋を開けて電圧チェックをしてみたら問題なかったので3階へ持ってきて試聴。トランスやシャーシにお金をつぎ込んだ金満アンプだけあって(笑)、繊細な音が良く出るし、音が良く飛ぶ。
これにはFullmusicの45が挿してあるが、他のタマへ換えてみようか。出力に定電流回路が仕込んであって、この電流値を変えることで2A3にも対応可能だ。
手持ちにRCAの2A3があるので、早速試してみた。ところがこのタマに換えたら管内で放電してスピーカーからボボッという音が出た。整流管の5AR4がホットスイッチングで+Bが急にかかったためらしい。
OPTを出たところの電圧は322Vで45のバイアスは58VだからEbは264V。45の最大定格は275Vだが2A3は250V。きっと2A3のバイアスが浅めでEbに最大定格を超える270V以上の電圧がかかったのだろう。
虎の子のRCA 2A3にはかわいそうなことをしてしまった。放電した後もとりあえず音が出ていたし、定電流回路で35mA以上流れないようになっていたから一応大丈夫だと思うけど。。。
ということで、翌日気を取り直してクラシックコンポーネンツで買った2A3Cを出してきて挿してみた。これなら最大定格も大きいだろうし問題ないだろう。
これはShuguang(曙光)製で300Bの2.5V版といっても差し支えないか。少なくとも外観は300Bと同じに見える。出力管が小さく見える分、こちらのほうがデザイン的には似合っていると思う。
とりあえず定電流回路の電流値を変えないで試聴してみた。谷山浩子の歌声がおねえさんっぽく聞こえる。子音が強調されるような感じ。明るめの音色で、中低音は45より出ているようだ。こっちのほうが内部抵抗が低いからね。
もちろん最適動作にはなっていないけれど、音色の傾向はつかめるだろう。やっぱり電流を増やしたほうが良いだろうなあ。でも裏返して裏蓋を開けて半固定抵抗をいじるのは面倒だからヤメタ。
回路図は以下のとおり。
(追記)
何でこんなことやるのかというとやっぱり伏線があって、それについては後日書くかもしれないが、まだ発表できない(大げさ笑)。