おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

ミニワッターCIRCLOTRONアンプ

コトは、とある掲示板に私がミニワッターCIRCLOTRONなら興味あり、と書き込んだことから始まる。私の場合、形から入ることが多いのだが、今回はちがう。

 

なんとARITOさんに特製出力トランスを提供して頂けることになった。4KΩ:8Ωで、1W at 40Hzの仕様だ。

 

CIRCLOTRONの解説はどこかのWebページを読んで頂くとして、私自身よくわかっていないのに、元々無いアタマを振り絞って回路設計をしてみた。

 

CIRCLOTRONは出力管のドライブが大変なのと、半導体ドライブで行こう、ということでカスコードアンプを採用する。なにしろ初めてなので何がおこるかわからない。

 

今回はカスコードに下段FETのgmで利得を稼ぎ、上段Trで耐圧を上げるという回路にする。これで利得がどのくらい稼げるのかは実験してみないとわからない。

 

何しろフローティングの+B電源が左右チャンネル合わせて4つも必要だから、電源トランスが問題になる。今回はARITOさんに巻いて頂けそうなので、何とかなるだろうと楽観的に考えている(コラ!)。

 

出力管は拙作6N6P直結パラシングルアンプで高評価の6N6Pを使おうと思う。このタマはハムを引きやすいので、無信号時にヒーターがカソード電圧以上になるようなDC電圧をかけてみたいが、今回はGNDに落として残留雑音がどのくらいになるか確かめてみよう。

 

出力は1W程度が目標。自宅で使うぶんにはこの程度の出力でも十分すぎるほどだ。6N6Pを最大プレート損失の60%程度でつかう。このタマは熱暴走しやすいと聞いたことがあるし、軽く使ってそれなりの出力が得られればOK。

 

普通は取れる最大出力が目標となるわけだけど、ミニワッターだからこういうのもアリではないか。それに、出力管をフルスイングしなくたっていいじゃないか。こんなことイレギュラーな設計だよね、きっと。

 

現状の回路図を以下に示す。

画像

果たしてシングルで使って好印象の6N6PがCIRCLOTRONではどうなるか、楽しみだ。