前回に続き、光り物で遊んでいる。今回はCK1006という、ガス入り整流管だ。
CK1006はST-14の外形で、2A3よりもひと回り小さい。これは冷陰極整流管でフィラメントの加熱は必ずしも必要ない。と思って以前、加熱しないで実験したらSV-VT25改の+B電圧が36Vしか出ずに断念したのであった。
中古だからダメ、と思い込んでいたのだが、電池でフィラメントを加熱してみたら上手くいった。電池はへたった単一乾電池を2本、直列にしてようやく1V(笑)。これでもフィラメントはうっすら赤くなる。
点灯した時の+B電圧を測ってみると366V。5U4Gでは350Vだったから確かに電圧降下が少ない。ちなみに前回実験した866Aの場合は377Vだった。
CK1006はノイズが乗る、という情報があったのでAMラジオを近づけてみると確かにジーッというノイズが出ている。でも実際にアンプを組んでみて、どのくらいノイズが出るかはわからない。
また、最初に点灯した時の放電が安定しない、という情報もあった。これはフィラメントをプリヒートしたほうが良いのではないか。
結構明るく光るので、出力管もトリエーテッドタングステン(トリタン)を使ったVT-25(10)、VT-62(801A)あたりが似合う気がする。2A3とかの暗いフィラメントだとCK1006の放電光ばかりが目立ってしまうと思う。
点灯時のレイセオン、CK1006。まわりのオレンジ色は、VT-25フィラメントの映りこみ。