おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

水銀整流管866A

私はたまたま蛍光の出る真空管を持っている。RCAの2A3だ。明かりを消すと、真空管のマイカやガラスに青色の蛍光が映る。なお、これはグローではない。グローは真空度が低下した際に光るものでプレート内に見られ、主に紫色に発光する。

 

蛍光の出る真空管を選別して入手できれば良いが、真空管試験機では確認できないし売ってはもらえないだろう。それならもっと光って楽しめるものを、ということで、水銀整流管はどうかな?

 

youtubeでたまたま見つけたのが、Interference Patternというものが何なのかわからないけれど、見ていて飽きない。これの他に音楽でも明滅するんだから面白い。

 

どういう回路になっているかわからないし、こんなに水銀整流管を並べるのは私にはできないけれど、ぼうっと光るのを眺めていたら良いだろうな、と思う。

 

手持ちの水銀整流管には83があるが、これはプレート内で光るだけなので上から覗く以外に確認できない。インターネットで検索してみると、866Aの発光が美しいことがわかった。

 

866AはST-19の大きい真空管で、有名な300Bと同じ大きさだ。フィラメントは2.5V 5Aの半波整流管。AESでは1本$25.3だったので、早速取り寄せてみた。

 

フィラメントの点灯用には、東栄変成器のJ253Wを2個購入した。このトランスは2.5V3Aの巻線が2つあるが、並列接続すれば2.5V6Aの容量になる。注意点は表示されている0V,2.5V同士をつながないこと。ショート状態になってしまう。それぞれの巻線の0Vと2.5Vをつなぐことで並列となる。

 

実験用にはSV-VT25改を用い、整流管の5U4Gの代わりに866Aを2本使用した。実験なので、昔使ったシャーシに組み込んでみた。

 

最初に866Aのフィラメントに通電する。しばらくすると管面が水銀で曇り、その後蒸発してガラスが透明になってくると準備完了。

 

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明かりを消して光っている様子を観察。866Aのメーカーによって発光の色や形がいくぶん違う。電流は70mA流している。内輪な動作だからあまり光っていない。もっと電流を流せば明るくなるだろう。

 

これを使って真空管アンプを組んでみよう。音だけでなく、見て楽しい(安らぐ?)アンプになりそうだ。