6N6PミニワッターCIRCLOTRONアンプと6P1Pシングルアンプを並べて撮ってみた。CIRCLOTRONアンプのほうが大きく見える。 引き続き6P1Pシングルアンプの体力測定、というか詳細評価結果。
周波数特性は、NFBをかけてもやはりかまぼこ型だが、かなり高域まで伸びている。左右で高域の減衰カーブが異なるのは何故だろう?
歪率特性。歪みが直線的に増加するのは2次歪みが多いから。100Hzのカーブが他の周波数に比べて悪いのはおそらく出力トランスのコアボリュームに起因するものと思われる。5%歪みでの出力は100Hzのせいで2Wだが、100Hzを除けば2.9W出ている。
クロストーク特性は、20Hzあたりに小ピークがあるがFETリプルフィルタ採用のためにバスタブカーブにはなっていない。高域のカーブ上昇もゆるやかで6N2Pの管内シールドが効果を発揮している。だが20Hz〜20KHzで最低のクロストークが-56dBというのは悪い、というか何か原因があるようだ。
体力測定結果は、周波数特性の高域の左右不ぞろいと可聴周波数帯域でのクロストークに少々問題があるかな、といった感じだった。
続いて、私より耳の良い?妻の試聴結果。
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ずいぶんソフトになったね。
黒いの(6B4G直結シングルアンプ)と比べちゃったかな?
(ボーカルは)ほんの少し渇き気味かのかなあ、悪い音じゃないけど。
高音が綺麗に出ている。高いほうへ偏っている感じがする。
やっぱり黒いほうが低音が出ていて好きかな。
チャランゴやアルパ(共に弦楽器)の曲のほうがいいのかも。
鐘のチーンという音がよく伸びる。
単音の音を聴くにはいい音だよね。
繊細なんじゃないの。
バイオリンの音が気持ちいい。
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試聴CDは上の4枚。 私の試聴結果は、
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うるさく感じない、刺激的な音が出にくいのでゆったり聴ける。 体感するより音量が上がっていて他の部屋にはかなり音が漏れている。 音場の表現が良い。オーケストラの曲で奥行きが感じられる。 高音が澄んでいて気持ちいい。 音の情報量は少ないので、あら捜しをするより聞き流すほうがいいかも。
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オーディオファンよりも音楽ファンにおススメ、と言ったら言い過ぎか。